たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 台湾編 Vol. 10

2006-10-30 | 台湾編




もう随分前の話。

あまりにも面白い話だったので、しばらく、あちらこちらで笑いの取れた話だ。

プラスティック成型の金型を製作に来ていた、Iさん。今日も今日とて、現地の金型屋さんと、同行のデザイナーと一緒に食事のあとは、当時はまだまだ、普通にあった、屋形船に乗りに行ったそうであります。
屋形船といっても、ここで言う屋形船とは、時代劇に出てくるような、逢引き専用の屋形船なのです。
比較的大きな船で、3人で乗り込んでも、部屋があいていたんだそうな。

やがて、桟橋から女性達がやってきて、それぞれが選んだ後、船は出港、河の流れにまかせて、2時間ほどのナイトクルーズという寸法です。
しばらく、よろしくやっていたIさん。やがて、鋭いエンジン音がしたと思うと。
「警察だ!」という声にあわてて服を着たのはいいが、何を思ったか、障子を開けて、河に飛び込んだそうな。

“どっぼーん!“

運よく、船の横にたれていたロープにつかまり、待つことしばし。
実はこのとき、不審者がいたかどで、警察はただの御用改めのみに来たのであって、船のメインテーマを邪魔、あるいは摘発にきたのではなかったのでした。
警察が帰った後、デザイナーのK氏、“Iさんは大丈夫だろうか?”と心配し、部屋を訪ねてみると・・・・、
「大変よ。お客さん、河に飛び込んじゃったよ。」との女性からの訴え。
「ええーーーっ!!、大変だ。どこから?」障子をあけて、暗い水面を見ると、
「おおーーい、K、助けてくれ。」とIさんの声。一同あわててIさんを引き上げたということでした。

この話は、デザイナーのK氏から聞いていたので、機会があって、I氏と食事をしたときに、事の顛末を、もう一度聞いて、大笑いしてしまったのだけれど・・・・、
「しかし、Iさん。何でまた飛び込んだんです?」
「いや、もう、出張できているのに、官憲に踏み込まれて、逮捕なんてことになったら、もう終わりだ。と思ったら、
もう、飛び込んでたんだよ。」
「その頃はまだ、置屋もあったころでしょう?問題ないはずですよね?」
「そうなんだよ。相当あわててたんだよなあ。服を着てから飛び込んだんだからさあ。でも、靴は履いてなかったぜ。」
「靴なんか履いたまんまで、河に飛び込んだら、助かるもんも助からなくなりますよ。」
「そうなんだよなあ。まいったよ。とにかく、反射的に後先考えずに飛び込んじゃってさあ・・・。もう、こりごりだよ。」

この言葉の通り、その後のIさんは改心し、お茶のおいしい飲み方を作法から現地に行った際に習い、毎回お茶に関する道具を買い込んできていて、今では、近所でも評判の中国茶ジジになっています。

 いつも有難うございます。
        よろしければ、クリックしてやって下さい。

     

     

Copyright © 2005,2006 Ta-san, All rights reserved


最新の画像もっと見る

コメントを投稿