たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 大震災その5

2011-03-21 | 閑話休題



中国から日本に来ていた才媛が一時北京に戻るという連絡があった。

彼女は、本来の仕事とは別に関わっている、環境関連の仕事で中国政府のある機関とのやりとりが必要だったので、より格調の高い文章で作るために手伝ってもらっていたのだ。
(広東省や上海界隈で夜の中国語を勉強している方々の先生はあまり学歴が高くないので、教養のある文章を習うことはできない。→ たまには大学卒がいるが・・・)

「たーさん、23日に北京に戻ります。」
「ええっ!? そりゃまたどうして?」
「折角ご紹介していただいた、いい仕事ですから続けたいのですが、昨夜母から電話が来て、原発事故で放射能が心配だから、すぐに戻って来いって・・」
「何てことない数値だよ。今のところは。」
「母は中国から出たことがないので、政府の発表する数字なんか信用できないって。」
「さもありなんだよなあ。中国じゃあSARSの時もそうだったし、鳥インフルエンザの時もそうだったしね。」
「とりあえず、席がとれるうちに一回戻ります。」
「まあ、そうしたほうがいいねえ。ところで、後釜は?」
「一人心当たりがあります。私よりも頭が良い。お母さんだけど。同じ条件で話しておきます。」
「助かるよ。」
「北京にいますから、現地で用事があれば連絡ください。」
「頼む。じゃあ、気をつけて。」
「落ち着いたら戻ってきます。」
「じゃあ。近々北京に行くことになるだろうから、そのときに連絡する。」
「有難うございます。」

あーあ、助かってたのになあ・・・

日本に長い彼女は、地震は怖いもののあまり気にはしていなかったけれども、詳しい事情がわからない現地の普通のお母さんはさぞかし心配に違いない。
それにしても、中国人の災民体質はこんなときにも遺憾なく発揮されていて、災難が近づいたらとにかく”逃げ”をうつのは天下一品の速さがある。

そういえば、たまに行く中華料理屋で元気が良くて、気の強い東北のお嬢さんがいたけど、地震が起きた翌週には故郷に帰ってしまった。とママさんがボツリと。

「私?私は日本で頑張るわよ。」武漢出身のママは頼もしい。

数ある中国人パブもこの様子では大分歯抜けの状態になっているのかも・・・


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