L.A.のすし屋さん。
今はもうなくなってしまったが、東京會舘という日本食レストランがあった。こちらのおやじさんが今は同じくリトルトーキョーのすし屋さんで働いている。
お世話になっている方のつてもあって、良く食べに行くのだが、気のいいヒスパニックの二人組みがいて、お客さんとも絶妙のやりとりがあるので、カウンター席はいつも満員。いい時間にいくと僕らも待たざるを得ない。
(勿論、途中で早めに入れるよう細工はしてもらえるのだが・・)
僕らが真っ先に頼むのは“銀だらの西京焼き”。よく焼いて欲しいということで、“よく焼き”といってオーダーするのだが、これがおかしいらしく、例のヒスパニック二人組みは大きな声で“よく焼き一丁!!”、”へい、よく焼き一丁“と言うので、カウンターのお客さんたちに怪訝な顔で見られてしまう。
僕らの注文は殆どがメニューにない!?
たとえば、
納豆巻き → 納豆はよーくたたいて引き割以上にし、白ゴマをまぜ、鰹節と中トロのきざみを入れます。
○山巻き(というそうです) → アナゴと胡瓜、白ゴマを混ぜてから巻きます。
いくらの握り → 普通は軍艦にしますが、さらで握りにしていただきます。
鉄火巻き → こちらは大トロを使っていただきます。
こんな我儘をいうお客は普通の板さんでは頭にきてしまうので、東京會舘出身の板さんと、ロスのカラオケ大会では並ぶものもいないという板さんのところが指定席となってしまいます。
とはいえ、いつもお世話になっているので、銚子の相当にいい海苔(いつも頼んでいるところですが)を土産にもっていったことがあります。この海苔で握ってもらったらさぞおいしいだろうということで、現地の仲間も一緒に行ったのですが、あろうことか、板さんの台詞は、
「うーん。こりゃあいい海苔だ。握るのは勿体ないから賄いの時に、俺達が食おうじゃないか。」 おーい。
結果、店が終わるまで待たされて、皆さんと一緒に特別製の海苔での寿司をごちそうになったわけですが。
ロスを基点にいろいろな場所に仕事に行きますが、やはりロスに戻って、ここの寿司屋に来ますと、嗚呼、やっと戻って来たなあ・・という気分になるもんです。締めはやはりなめこ汁ということになりましょうか。
ここのところ、スタジオシティの寿司屋さんに浮気をしているので、暫くお邪魔していませんが・・・
また、必ず行きますね。
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