アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

朝井まかて著「ボタニカ」

2022年12月27日 | 読書三昧


まかてさんの最新作は、植物学者・牧野富太郎の一代記。月刊「小説NON」18年11月~20年11月連載、494頁の大作。

その破天荒な一生と膨大な研究成果は、後に文化勲章や勲二等旭日重光章の受賞につながる。

学校に行く暇があれば研究に没頭したいと、小学校を中退し野山を駆け回り、植物の観察と採取、標本造りと描画に論文執筆にと寸暇を惜しんで勤しむ。

結果、生家の酒蔵を潰し、正妻との暮らしを放擲して研究にまい進する姿は、やはり、天才研究者だけが持つ資質のようだ。

本年最後の読書は、良い本に恵まれたと感謝した。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)

 

 

 


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