「国境なき医師団」のベテラン看護師として活躍する白川さんの奮闘記。書下ろし269頁。
7歳で憧れを抱いて以来、日本とオーストラリアで看護師の経験を積み、また、立ちはだかる語学の壁を突破して、2010年、37歳で待望の「医師団」に参加する。
以後、シリア、イエメン、イラク、南スーダン、パレスチナなどの紛争地に都合17回派遣され、時には身に危険を感じながら奮闘する。
ガザからの脱出の際、イスラエルの出国審査で全裸にされるなどの屈辱的扱いを受けながらも、切迫する危機の下での犠牲者の救援という崇高な任務は、今日も休みなく続く。
その奮闘に心からの共感を覚える。ご一読をお勧めします。（お勧め度：★★★★★）
