久しぶりに、カラヤン・ウイーンフィルによるドヴォルザークの第8番を聴いた。
第9番が「新世界」と称されているのはご存知の通りだが、これに先立つ第8番が「イギリス」と呼ばれるのは、単に、楽譜がロンドンで発刊されたからというのだから、通称もあてにはならない。
冒頭から東欧風メロディー満載で、曲想からすれば、「ボヘミヤ」とか「田園」と呼ばれてしかるべきだろう。
それほど、民族色豊かな交響曲である。
その点で、カラヤンが相手に選んだのがウイーンフィルというのも当を射ている。(彼が振った「新世界」はすべて「ベルリンフィル」とのこと)
そのシンフォニックな響きが曲想をよく伝えていると思う。
収録曲
・ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88 ”イギリス”
演奏
・ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン