米国大統領選挙を終えたバイデン・ハリス両候補の勝利宣言。
久しぶりに真の政治指導者の演説を聴いた気がした。
日頃、アベとかスガとかマツイとか、知性のひとかけらもない連中のあれこれを聞かされている身からすると、こうした素晴らしい指導者を選出した米国民をうらやましいと思った。
蛇足:バイデン米国次期大統領の勝利宣言(結語の部分)
「米国は常に、私たちが何者なのか、何を目指しているのかという難しい選択を下した際に転換点を迎えてきた。これまでのリンカーン、ルーズベルト、ケネディ、そしてオバマといった歴代大統領が証明している。「Yes We Can(われわれはできる)」。
私たちはいま、転換点に立っている。絶望に打ち勝ち、繁栄と目的のある国を築くチャンスがあり、それができると知っている。私たちは、米国の魂を取り戻さなければならない。米国は、天使と悪魔の絶え間ない戦いによって形作られてきた。今夜、私たちの天使が勝つ時がきた。全世界が米国に注目している。私たちが模範となって、導かなければならない。
私は常に、米国を一言で定義できると信じてきた。「可能性」だ。米国では全ての人が夢をかなえる機会が与えられるべきだ。この国の可能性を信じ、常に先を見据えている。自由で公正な米国、尊厳と敬意を持って雇用を創り出す米国、ガンやアルツハイマーなどの病気を治す米国、誰も置き去りにしない米国、決して諦めない米国に向かっていく。素晴らしい国で素晴らしい人々がいる。これが米国だ。私たちが力を合わせれば、不可能なことなどない。
投票日までの最後の数日間、私と私の家族、そして亡くなった息子のボーにとって大きな意味を持つ賛美歌について考えていた。それは私自身を支える信念であり、米国も支えると信じている。今年、恐ろしいウイルスで愛する家族を失った人たちの慰めになるよう願う。私の心はあなた方一人ひとりに向けられている。この賛美歌があなたの慰めになることを祈る。
「(賛美歌を引用して)神はあなたをワシの翼で持ち上げ、夜明けの吐息で支え、あなたを太陽のように輝かせ、そしてあなたを神の手のひらの上で抱きしめる」――。そして今、ともに「ワシの翼」で神と歴史が求める仕事をしよう。
心を込め、しっかりとした足取りで、米国とお互いを信じ、国への愛と正義への渇望を持って、私たちが目指す国を作り上げよう。国は団結し、強くなり、そして癒やされる。子どもの頃、祖父に言われた。「ジョー、信念を貫け」。祖母が生きていたときは、「ジョー、信念を広めよ」と。米国に神のご加護を。神が私たちを守ってくださいますように。ありがとう。」日経オンラインから転載しました。