2020年本屋大賞受賞作。
東京創元社刊、313頁。
愛ではない。けれど、そばに居たい。
新しい人間関係への旅立ちを描く実力派作家の息をのむ傑作。
なるほど、こういう世界もあるのだと心底納得させられた。
また、ネット社会という現代が内包する人間と人間関係の怖さを再認識させられた。
しかし、こうも思った。
つまり、怖がっていてばかりも居られない。何故なら、私たちはもうそこにしか住むべき世界を持ち得ないのだから・・・。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)
推薦者(MARUZEN名古屋本店熊谷由佳氏)の弁~読み終わって少し泣いて、放心した。悲しいのとも違うこの感情を何と呼べばいいのかわからないけれど、いま、主人公の二人に祝福をおくらずには居られない。