アベによる血税横領の疑いが濃い「桜を見る会」問題を追ったドキュメント。毎日新聞出版、227頁。
何か、時代活劇を読んでいるような痛快さがあり、手にして3時間ほどで読み終えた。
この事件は、昨年11月8日、共産党田村智子参議院議員による予算委員会での質疑に端を発した問題だけに、同社の記者たちにも何の予備知識もなかった。
3日後の同月11日、同社統合デジタル取材センター内に中堅記者3人とデスクで取材班を立ち上げ、右往左往しながら取材を続けていくと、出て来るわ、出て来るわ、「これがこの国の宰相か」というデタラメさのオンパレードとなった。
以来、怒涛の49日間の取材を通して、取材班はアベ政権をして「脱法内閣」と定義づけだ。
それは、民主主義の根幹にかかわり、「いつまで桜をやっているのだ」という批判でこれを止める訳にはいかない。
これからもきっちり取材し、記事にしていくというから楽しみだ。