ブレヒト著・谷川道子訳「ガリレオの生涯」

 

世界の名作読破プロジェクト。

ドイツの劇作家ブレヒトが著した掲題の書を読んだ。

地動説をめぐって教会と対立し、自説を曲げたかに装った彼が幽閉生活の中で、密かに「新科学対話」を口述筆記させ国外に持ち出させていた・ ・・。

天文学における画期的な発見や望遠鏡を始め各種の科学的機械や論説の普及で実社会に貢献しながら、一時代を築いた科学者の業績と人となりを舞台にしたブレヒト晩年の傑作。

それが、フクシマの悲劇にも通底する問題であるとの指摘も頷ける。