このところ、ブラームスの室内楽を聴いている。
3曲のピアノ四重奏曲に続いて弦楽五重奏曲を聴き、今回は、ブラームス の室内楽曲の極とも言うべき「弦楽六重奏曲」である。
ただ、どういう訳か2曲ある内、第2番が先になった。
この曲は、ブラームスがその熱い想いを寄せながらも、結局、結ばれることのなかったアガーテ・フォン・ジーボルト嬢への思慕にあふれた音楽と なっている。
それは、時に奔放に打ち震えるかと思うと、ある時は沈鬱な思いに沈み込むという(彼の)心の葛藤が描き出されている。
演奏は、バルトーク弦楽四重奏団にジルジ・コンラード(第2ヴァイオリン)とエデ・バンダ(第2ヴィオラ)が加わっている。
幸い、第1番も手元にあるので、近くこれも聴いてみることにしよう。