ジサマ連れて新蕎麦食いに行った。
岩手まで。
遠回りして行ったんで、
到着した時には順番待ち。
入店するなり、
靴を脱ぐな、検温しろ、消毒しろ。
まあ、時節柄仕方ない。
二階で待てと。
足腰の弱いジサマには結構きつい。
店主も同じくらいのバサマなんだが、
気にする様子もない。
二階の控室には四十前と思しき夫婦が。
取り敢えず空いてるテーブルに着く。
直ぐに次の待機客が入ってくる。
隣の部屋では蕎麦打ちをしている。
元々古い建物なんで、寒々としてる。
先の夫婦の奥様はしきりに寒がり、
一つだけあるファンヒーターに足を当てている。
後から入った待機客が戸を開けたままだったのが気になったんだろう、
立ち上がって閉めた。
と、蕎麦打ちしてたバサマが、
「戸は開けたままにして下さい」と。
私も少し驚いたんだが、
恐らく、蕎麦打ちに適した気温になるようにしているんだろう。
その後もどんどんと待機客が入ってくる。
とうとう座るところも無くなり、
立ったままの人も。
呼び出し。
件の夫婦と我々が呼ばれた。
下に降りる。
ジサマは注意深くゆっくりと降りるしかない。
途中で私も待っているんだが、
その間にも「〇〇さん、〇〇さん!」と叫ばれる。
今行きま~すと告げるも、席に着くのを急かされる。
二十年近く前から通ってる店なんだが、この数年で随分と流行ってきている。
観光バスが入る事もある。
以前は、座敷にちゃぶ台と座布団だけだったんだが、
今は殆んどが椅子になった。
まあ、
年寄りにはこちらの方が楽だ。
コロナ対策で、
ここに座るなという表示のある椅子。
互い違いになるように座るのがいいのは分かってるが、
ファンヒーターの傍に座ったジサマが、熱さで席をずらした。
と、
バサマがそこに座るなみたいな事を言い出したんで、
ストーブが熱いんで、と言うと、
いきなりファンヒーターのスイッチを切った。
隣のテーブルに着いてたのは、
先に二階で寒がってた夫婦の奥様の方。
電源を切られて、ツラツキ全開だ。
オーダーしようとバサマを呼ぶが、聞こえない様だ。
仕方ない。
立ち上がって寄っていき、仕切りに呼ぶんだが、
本人、常に他の客に話続けている所為で聞こえない様だ。
厨房の人に声をかけるも、
どうやら、フロア担当は件のバサマだけの様で、
対応しようとしない。
他のスタッフに促されたバサマは、
席で待てと。
待ってると、さっき聞きに来たではないかと。
だって、
席に着くなり、メニューも手にしてないのに聞くんだもん。
忙しいのは分かるが・・・・・・
以前はこうじゃなかったんだがね。
二階に待たされているお客だろうか、
座るところが無いと。
すると、バサマ、
立っててと。
驚いた。
それは・・・・・
完全にバサマのキャパシティーオーバー。
他の席からも声が飛ぶんだが、
私を呼ばないで、こちらから行くから、と。
笑っている客も居るが、
笑えない客も居る。
いや、別にね、
(私は)客だからって、不満を露わにしてる訳ぢゃないんだ。
笑えないお客様も居るかもってね。
会計の際も、
ああ、これ位にしておこう。
不満を書き綴ってるみたいになるから。
いや、
店の名誉の為に言っておくが、
蕎麦はすんごい美味いんだ。
たまたま、今日は忙し過ぎただけなんだ。
若い人に、任せられないんだな。
そうなんだな。
そういうとこ(会社、組織)ってあるな~
こんな蕎麦屋も例に漏れずって事なんだな。
まあ、
忙しく無い時に、来ちゃいけないな~