なんか忙しい日だった。
昼前、
西バイの某蕎麦屋付近にヒッチハイカー。
大きな体躯の男性。
そんなに若くは無さそうだ。
40代以上だろう。
大きなリュックが傍らに。
ダンボールに、「弘前」と。
彼は何処から来て何処に往くのか。
場所的に、
新青森駅のすぐ傍だし、
フェリー埠頭も近い。
何処から来たのか。
どの様にして来たのか。
フェリーや新幹線で来たのなら、
弘前までは電車で何百円だろう。
それとも、
ヒッチハイクでここまで来たのか。
フェリーに載るトラックで来たならこの辺に降ろされるだろう。
ならば、
4号線を北上して来たか。
被災者?
ひと月以上も経つが。
弘前が所縁の場所なのか、
それとも、更に先に行くのか。
私なら、
乗せないだろうな。
見ず知らずの御人を。
随分前、
TV番組で海外でのヒッチハイクしてたのがあった。
当時、
国内でも流行ったのだが、
気軽に乗せて、
トラブルや強盗にあったケースもあった。
現在、
「ひとつになろう」ってブームにある。
実際に被災されている方に、何かしてあげたい、
そういう気持ちはある。
しかし、
こうしてくれ、と謂われると、
少し戸惑うな。
新城で用件を足し、
帰りに、その場所を通過してみると、
既に彼の姿は無かった。
親切な国、日本。
それが、
仇に成らん事を。