携帯電話、スマホから突然けたたましく鳴り響く「恐怖の音」と言えば、「緊急地震速報の音」です。東日本大震災の時、3.11の後も多かった余震の度に鳴り響き、その音を携帯からもTVからも聞くのが怖くなり、スマホの緊急地震速報の音は鳴らないように設定したことも。イザという時も数秒間が命を救う。でも、トラウマのように、あの音で身がすくむ人も多いのではないでしょうか?
あの緊急地震速報の音の作者は、小久保隆さん。
実は、小久保さんは40数年前の、新日本プロレス参戦時のタイガー・ジェット・シンの入場テーマ曲(サーベルタイガー)の作曲者であり、あのアンドレ・ザ・ジャイアントのテーマ「ジャイアント・プレス」の作曲にも、関わられていたそうです!
シンのテーマと、今から15年前に作った緊急地震速報の音。両方とも緊急事態を煽る音だけれど、小久保さんは、ヒーリングミュージックのCDを数多くリリースするとともに、六本木ヒルズアリーナや東京ディズニーリゾート「イクスピアリ」などの空間音楽を手がける「音環境デザイナー」です。
あの緊急地震速報の音は、東日本大震災以前からありました。
以前、小久保さん本人がインタビューで、「ドコモさんから依頼を受けたのは2007年のことです。その年の年末からサービスが開始されたのですが、僕も一度も聞く機会がなくて。そして10年の5月に初めて自分の携帯からあの警報音が鳴って、どこかで聞いたことがあると思ったら、自分が作った音でして……。」と、語っていらっしゃいました。
あの音が鳴ることが無い日になって欲しい。大自然に対する無理な注文であることは、十分分かっていますが・・・。