青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

昭和の大阪スタヂアム ~閑古鳥が鳴いている!

2022-01-02 | 昭和・懐かしい大阪の風景

昨日の記事で、大阪球場では閑古鳥が鳴いていて、観客数を数えることが出来たと書きました。あれは南海ホークスの消化試合(優勝が決まった後の試合)でのことで、実はもっと酷い試合があったそうです。86歳の父親から今日聞いた話です。

この写真は昭和30年代前半の大阪球場。写真を見れば分かるように、観客数は数えなくても見れば分かるレベル!

「これノンプロ(社会人野球)の試合?」

「違う、パ・リーグの試合。」

「こんなにお客がいないってどこの試合?」

「近鉄パールス対トンボ・ユニオンズの試合!」

そんなチーム知らない!と言うと、後の「大阪近鉄バファローズ」(2004年消滅)対「千葉ロッテマリーンズ」だと教えてくれました。この両チームは弱くて人気が無く、この対戦カードではいつも閑古鳥が鳴いていました。

なぜ南海ホークスの球場なのに、近鉄対トンボなのか?当時は全球場に、ナイター設備が無かったのです。それでナイター施設のある大阪球場は、他球団がよく利用していたのです。日本プロレスのジャイアント馬場も、東京プロレス時代のアントニオ猪木も、ここで試合を行っています。親父は両方観に行きました。(羨ましい!)

こんな人のいない大阪球場でも、毎週人が溢れている場所があった!それがここ!

外野スタンド下にあった場外馬券売場です。

昭和30年代の球場内には、アイススケートリンク、卓球場、文化センターもあり、古本屋、ユースホステル事務所等がテナントとして入っていました。この場外馬券場が昭和31年に開設した後、競馬ファン向けに開業した食堂は、大人気でした。

最後に大阪球場は、正式名称は「大阪スタヂアム」で、通称「ナンバ球場」。往時を知っているお年寄りは「大阪球場とは言わない」そうです。



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