青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

大阪・梅田スポーツガーデン

2021-04-22 | 昭和・懐かしい大阪の風景

僕の世代(アラカン)で、梅田にスケートリンクがあったことを知っている人と知らない人は、恐らく半々だと思います。梅田のど真ん中にスケート場があった証拠を求めてかなり資料捜査をしたのですが、どうしてもスケート場の写真が見つかりません。だから写真は無しでの投稿になります。すみません。

その名を「梅田スポーツガーデン」といい、スケートだけではなく、ボウリング、ビリヤード、卓球も楽しめる場で、子供だけで行くにはちょっと敷居が高かった。現在の茶屋町の阪急電鉄本社ビルのある場所に、1989年までありました。



1985年当時の貴重な地図を入手しましたので、地図の1番上をご覧下さい。「梅田スポーツガーデン」としっかり載っています。この地図ではいろんなお店の名前も確認できますので、当時青春時代を過ごされた方々は楽しんでご覧下さい。

僕がここに行ったのは、1980年の冬の始まる頃。親友と男2人で行きました。実は女の子とスケートに行くことになり、スケートを全くしたことが無かった僕は、「なんとかなる」とたかをくくっていました。親友が「デート、どこになったの?」と訊いてくれたので「スケート」と答えると、「滑れるの?」「全然」と。「彼女は当日はスカートって言っていたので、普段と違う服装を見るのが楽しみ」という僕の言葉を聞いた親友の顔色が変わりました。

「それは止めた方がいいな。いいか、スケートにスカートで来るという事は、結構滑るのが上手いということ。下手やったらスカートで倒れてどうなる?な、分かるやろ?なのに君はスケートに行ったことが無い?どうエスコートする気?」この親友の実に説得力のある言葉に、僕は「じゃあ、その前にスケートに行って練習をすればいい。教えてくれるかな。」と。

彼は親切にも、僕の生まれて初めてのスケート体験に、ここに一緒に行ってくれたのです。「刃が1本のスケート靴で、どうして立てる?」と現物のシューズを手にしての当日の僕の質問。靴をロッカールームの床でコロンコロンと倒しながら。(笑)親友が、「左右2つで一対だから立てるの!履いてみれば分かる」というので、履いてみるとなるほど立てる!(笑)

彼のコーチはとても上手く、「まあ、これで来週何とかなるかも知れない。絶対に向こうが上手いから正直に話して、逆に教えてもらって手をつないで楽しくやればいい」と。で、調子に乗った僕は少しスピードを上げて滑る。「お~い、止り方が分からない。教えて」というと、「両踵で思い切り踏ん張れば止まるよ」。その通りにすると、あっと言う間に天井が見え、スタン・ハンセンのウエスタン・ラリアートを食らったかのように後頭部からリンクに落ちて・・・

気が付いたらリンクから出て観客席にいました。「こんなところまで運んでくれて、ありがとう」と言うと、「いや、自分で歩いて来たんだよ」と。記憶がない。怖くなりました。こういう時に吐き気がしたら脳内出血で・・・とか、なまじ知っているので焦りました。「あんなことしたら倒れるに決まってるやろ。冗談に決まってるやろう」と親友。彼に全幅の信頼を置いていた僕。(笑)



そんな思い出のある場所です。皆さんはどんな思い出がありますか?



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