青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

北野劇場 物語(2)

2021-02-26 | 昭和の映画館

梅田コマ劇場の右隣。ナビオの場所に、梅田映画館の中心がありました。それが北野劇場、スカラ座、梅田劇場。スカラ座はエレベーターで上がりました。エレベーターを出た所は、今のように明るくありませんでした。暗くて、古い建物、いかにも昭和を感じる場所でした。

どの窓口に行っても、「映画のチラシを下さい」と言うと、親切にくれました。映画のチラシ収集がブームになる前。中学1年の時。1975年。そのすぐ後に「少年マガジン」が巻頭特集で映画のチラシを紹介して、ブームに火が付きました。

館内に置いているチラシを全部持って帰って売るような輩が出て来て、チラシを貰う為に映画館を梯子しても、貰えないことが多くなったそうです。そうですと言うのは、僕らは定期的に映画を観ていたし、ブーム前から顔見知りだったので、いつ行ってもチラシを変わらず貰うことが出来ました。

僕はレタリングを小学校5~6年で習い、そもそも書道をしていたので、映画のチラシの映画のタイトルの書体やデザインがすごく好きになりました。1枚の表裏で、「観たい!」と思わせる凄さに魅せられました。

「ロンゲストヤード」「アラン・ドロンのゾロ」「タワーリング・インフェルノ」のチラシなんかが、1975年のお気に入りでしたが、「エマニエル夫人」のチラシは目のやり場に困ったのを、今も覚えています。ただし、好みでは無かった。(笑)



満員の映画館で席を取り、2回観てから帰る。(笑)当時は入れ替え制ではないので、気に入れば映画は何度でも観ることが出来ました。パンフレットも結構買いました。でも、パンフレットを2冊買うお金で、映画がもう1本観れましたので、余程気に入った映画で無ければ、すぐに買わなくなりました。

前売りを買って、その半券とチラシを集めていました。1枚1枚に思い入れがありました。本気で映画会社で働きたいと思った時期もありました。

映画にまつわる話をすると、キリが無いですね。



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