青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

“大劇名画座” と “大劇シネマ” ~遥か昔の映画館

2024-06-08 | 昭和の映画館

ついつい忘れがちなところで、大阪劇場(大劇)を覚えている方はどれくらいいらっしゃるでしょう?

この写真は昭和42年(1967年)のものです。

昭和8年(1933年)に映画館として営業を開始、映画とレビューの2本立て興行を行い、大阪大空襲で焼失するも再建、昭和42年(1967年)に独自興行を打ち切り廃座となります。歌謡ショーでは、三波春夫や美空ひばり、橋幸夫。喜劇ではエノケン、シミケン、アチャコらが活躍した劇場です。

廃座後は劇場部分を含めて大劇ビル全体を閉鎖し、総合レジャービルに改装。同年「大劇レジャービル」として生まれ変わりました。ジャズ喫茶「やかた」、ボウリング場「大劇ドリームボウル」、ダンスホール「大劇ダンス天国」、キャバレー、アルバイトサロン、ビリヤード場、射的場、サウナ、パチンコ場、お化け喫茶サタン、大劇プレイランド、貸店舗スペースなどが設置され、館内はさながら複雑な迷路状態となっていました。

僕が知っているのはここに「大劇名画座」と「大劇シネマ」という2つの映画館が入っていた頃の中でも、1970年代から1980年代のことです。「大劇名画座」では毎週洋画が2本立てで上映され、昭和57年頃(1982年)学生は700円で一般は900円。「大劇シネマ」はポルノ映画館で、ポルノ3本立てが学生1200円、一般1300円という料金。洋画よりポルノの方が安かった!

1991年(平成3年)にビルは解体され、跡地は「なんばオリエンタルホテル」となっている。オリエンタルホテル南側の商店街「なんば千日前通」は、劇場閉鎖後も長らく「千日前大劇南通」と呼ばれていました。

 



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