三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

けがれなき聖母の騎士会(M.I.)入会

2016年05月24日 | ミサ聖祭
カトリック赤羽教会の聖母像
(住所:東京都北区赤羽2-1-12)

聖母月の5月、私は「けがれなき聖母の騎士会(Militia Immaculatae)」に入会した。これはカトリック教会の信心会で、仏教でいえば壇信徒の「講(こう)」に近い(?)ものだろう。1917年にコルベ神父が創立し、現在は全世界に約400万人の会員を有するヴァチカン公認の団体である。けがれなき聖母に自己を全く奉献するカトリック信者であれば、どなたでも入会できる。「騎士会は、なんの束縛もない、やさしい会です。あなたの全てを聖母のみ手に、聖母のものとして、おささげください」。

入会申込みから約1週間後、騎士会から郵便物が到着。入会証書、会則、ふしぎのメダイ、御絵各種、会報、聖母の騎士修道女会の季刊誌『愛』、聖母文庫『ながさきのコルベ神父』(小崎登明著)等が同封されていた。規約によれば、会員の勤めは「マリアの模範にならって、救い主、キリストとの一致を生きるという尺度の中で」生活を送り、「祈り、犠牲、生活の証しの福音的な手段を第一の地位に置く」(規約15条)。メダイを身につけ、その配布も宣教の手段として勧められている。

郵便物には聖母の騎士修道女会シスターからの直筆メッセージも添えられていた。「受洗おめでとうございます。ホヤホヤですね。神さまへの愛が燃えさかっている時に、マリアさまはあなたをお招きになったのですね。マリアさまに導かれたことを感謝し、イエスさまご自身が通られたマリアの道を、ともに歩いてまいりましょう」。たしかに、教会へ悪態をついていた私を、再びカトリックへと導いた方はマリアであった。聖母へのささやかな奉献を通して、日々の回心と成聖に励みたいと思う。


カトリック戸部教会の聖母子像
(住所:神奈川県横浜市西区御所山6)

“ 汚れなき聖母の騎士信心会に属している霊魂は、自分の永遠のことについても、あまり心配していません。自分の意志によっていないのなら、すべては聖母を通して神の御手からくるのだということを知っています。自分のほうからは聖母の思し召しが分かるように努力し、ますますその思し召しを悟るようにし、ますます忠実に、血を流すまでの苦しみを犠牲として果たすよう努力するのです ”(創立者コルベ神父のことば)

◆主な参考文献など:
・「無原罪の聖母 M・コルベ神父のことば集」 セルギウス・ペシェク編(聖母の騎士社・1990年)
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4 コメント

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聖母の騎士といえば・・・ (カビリア)
2016-05-30 13:10:11
エウティコさん、こんにちは。久々の更新、嬉しいです。

「けがれなき聖母の騎士会」に入会されたのですね。おめでとうございます。

実は私、月刊誌『聖母の騎士』で購入したふしぎのメダイを身に着けて生活しています。「けがれなき聖母の騎士会」に憧れの気持ちを抱いていて、入会したいな、と思ったこともあります。しかし、精神的な病で療養中のため、宣教活動が行えない不安があり、憧れの気持ちを抱いたまま、現在に至ります。

エウティコさんのひたむきさが眩しいです。今後も「けがれなき聖母の騎士会」の活動について(ささやかなことでかまいませんので)お教えいただけましたら嬉しく思います。
返信する
はじめまして (パウロ)
2016-05-31 22:55:19
エウティコさんはじめまして。
ずっと、ブログを読んでいた者です。
いろいろな教会の記事をいつも楽しく読んでおりました。

私は、まだ求道者であります。
実は。ここのブログに以前書かれていました神父の講座を、縁あって数年前に受けていたのですが、やはり疑問に思うところが多くあり、その後はしばらく教会から離れてしまいました。まだ人気があるようですね。
悪い人ではないのですが、聖書を読まない入門講座は一体なんなのかと。本人がしゃべっているだけなのです。
それからまた何年かたち、いまはまた教会へ通おうと思えるようになりました、他の教会の講座へ、行けるときに通って聖書を学んでおります。

この度の復活祭にて受洗されたのですね。おめでとうございました。
ずっとブログを拝見させていただいておりましたが、なんとなくコメントをしたくなりました(笑)。
これから暑くなりますね、体調に気を付けて、お過ごしください。
返信する
初めまして。。 ()
2016-06-08 22:20:02
エウティコさん
初めまして。。
以前 ブログを読んでいました。渇いた心を励ましていただいてました。 だから 嬉しくて。。
受洗おめでとうございます。
こちらの教会にもこられたようで。。ブログ読んで驚いたことあります。 どれだけの人が慰められたでしょうね。
人生において 追いやられる事ばかりでした。
でも あなたの受洗はきっと 教会にも離れてしまった信徒さんにも大きな利益があるのではないでしょうか?優しい聖母マリア様を思う気持ち 伝わります。
神様に感謝します。
また あなたの純真な気持ちが守られますように お祈りしています。
返信する
Marialis cultus (エウティコ)
2016-08-01 08:21:06
今回もまた、返信が大幅に遅れましたことを深くお詫び申し上げます。ブログの更新も遅れがちで、記事の掲載頻度が「週刊」から「月刊」、そして現在は「季刊」の様相を呈しつつあり、たいへん心苦しく思っております。


>>カビリアさん、ご無沙汰しております。

カトリック季刊誌『愛』最新号(第230号)に、けがれなき聖母の騎士会創立者・聖コルベ神父の次のような言葉が載っていました。「救われたいと望む人は、誰でも償いを実行しなければなりません。もっとも大切な償いは、自分の毎日の務めを忠実によく果たすことです」。私も日々の祈りと自分のささやかな務めを誠実に果たしながら、聖母を通して神様におささげしたいと願っています。新米の騎士会員としては、先ずそのことを心に留めています。おメダイ配布等の具体的な活動は、もう少し先になるかもしれません(汗)。


>>パウロさん、はじめまして。

昨年、私も求道者だった頃、入門講座の神父様から「洗礼は出発点です。受洗後も生涯求道者の覚悟で!」と何度も教えられました。いま、「愛の実践を伴う信仰」(ガラテヤ5・6)という聖書のみ言葉に触れたとき、生涯求道者の「覚悟」の持つ深い意味に気づかされたように思います。私は入門講座を通して、本当に良き師と巡りあいました。パウロさんも教会で聖書を学ばれているのですね。ぜひ受洗のお恵みがありますようお祈り致します。


>>竜さん、はじめまして。

作家の遠藤周作氏が「私のカトリック信仰は母からのお仕着せだったが、捨てるに捨てられなかった」と何かの本で告白されていました。私の場合、カトリック信者の祖父の影響が強かったのですが、やはりカトリックにとどまった最大の理由とは、聖母マリアの尊いみ名に尽きます。日本のカトリック教会を口汚く罵っていた私の目から「うろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった」(使徒9・18)のは、まさしくマリア様のお導きです。私の「騎士会」入会の動機は、ひとえに聖母への感謝の思いがあるからです。
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