しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <出エジプト>

2024-07-04 | 民数記
「エジプトは、彼らの間で主が打たれたすべての長子を埋葬していた。主は彼らの神々にもさばきを下された。」(民数記33:4新改訳)

それにしても、神はエジプトの国になんと恐ろしいさばきを下されたことだろう。一夜のうちに国中の長子という長子、人であれ動物であれ、その全部が急死してしまったとは。▼しかも長子だけでなく、あらゆるエジプトの神々も罰せられた。今日、エジプトを旅行するなら、そこにあるものは廃墟(はいきょ)、また廃墟である。ピラミッドも造られた時の壮麗(そうれい)さは失われ、瓦礫(がれき)の山になっている。世界中から集まる観光客は創造主から罰せられたエジプトの神々、くずれかかった神殿や像を見ているにすぎない。▼しかし数千年前、エジプトで起きたことは、やがて世界規模で起きることになる。イエス・キリストが栄光輝く姿で来臨されると、地上にあるすべての神々は打ち砕かれ、「夏の脱穀場(だっこくじょう)の籾殻(もみがら)のようになり、風がそれを運んで跡形(あとかた)もなく」消えてしまうであろう(→ダニエル2:35)。だから私たちは、信仰の視線を地上から離し、天から来られつつあるキリストに注がなければならない。▼「しかし、主の日は盗人のようにやって来ます。その日、天は大きな響きを立てて消え去り、天の万象は焼けて崩れ去り、地と地にある働きはなくなってしまいます。このように、これらすべてのものが崩れ去るのだとすれば、あなたがたは、どれほど聖なる敬虔な生き方をしなければならないことでしょう。そのようにして、神の日が来るのを待ち望み、到来を早めなければなりません。その日の到来によって、天は燃え崩れ、天の万象は焼け溶けてしまいます。しかし私たちは、神の約束にしたがって、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます。」(Ⅱペテロ3:10~13同)