しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
よかったら見てください。

朝の露 <バシャンの王オグ>

2024-07-16 | 申命記
「―バシャンの王オグはレファイムの唯一の生き残りであった。見よ。彼の寝台は鉄の寝台で、それはアンモン人のラバにあるではないか。その長さは基準のキュビトで九キュビト、その幅は四キュビトであるー」(申命記3:11新改訳)

当時、カナン地方にはいわゆる巨人族が生きており、レファイム、エミム、ザムズミム、アナク、アビムなどとよばれていた(申命記2章)。後にダビデがたおしたゴリヤテなどもアビム人のひとりだったのだろう。最初カナンを偵察(ていさつ)したイスラエル人たちは彼らの巨体を見てびっくりし、占領(せんりょう)する勇気をなくしてしまった(民数記13章)。その結果、四十年荒野を放浪(ほうろう)しなければならなくなったのである。だが第二世代のイスラエル人たちは鍛(きた)えられ、モーセに率(ひき)いられて戦い、その広大な国を占領することができた。▼私たちも信仰の歩みのなかで、さまざまなことがらの表面だけを見て弱気になることがある。「霊界の巨人族」を見ておびえるのだ。だからいつも神のみことばだけを見、ダビデのように立ち向かっていく信仰が必要である。