
喫煙所で昔馴染みのM子さん♂に会った。
「あ、USBメモリって修理できる?」
『どしたんですか?』
「USB刺してたら、上から書類の束が落ちてきて・・・」

『いいですよ、成功報酬3000円』
「え、治る?」
『たぶん私の一番得意技』

USBに上から力が加わって金具が曲がり、コネクタのハンダが外れただけ。
分解してハンダ付けし直せば治る。
M子さん♂は即効でウチの部署にUSBを持ってきた。
「よろしく頼む」
『急ぎますぅ?』
「うーんちょっとだけ」

USBは電源も通わないようだ。
さて、明日にでも修理して驚かせてあげよう。
・・・・と思っていた・・・・

とりあえず、バッファローのメモリですが何か?

ハンダ付け部分のハガレでは無く、多層プリント基板のパターンごと道連れに持っていってる。
つまり、配線が剥がれてしまっているのだ。
(左端だけがハンダ付け部分のハガレ。残り3つはパターンごと剥がれてる)

パターンは基本的に修復不可能。
虫眼鏡で見たらスルーホールを巻き込んではいない。
しかし、これは酷い。


チップ部品それも(間違いなくセラコン)が転がり出てきた。
外れた場所は発見できたのだが、1mm×0.5mmのハンダ付けはチョー困難。
一番下に写っている大き目の1.6mm×0.8mmコンデンサなら格段に楽なのだが・・・

それでもツマヨウジの先に糊でくっつけ、パターンに乗せて「ジュッ!」
テスターで確認して、作業完了。
ハンダ付けだけで30分は格闘したかも。

マイナス線もグランドに接続でOK。
しかし、+5Vライン周辺が虫眼鏡ごときの倍率では確認できない。
『実体顕微鏡か高倍率ルーペが必要だな、こりゃ』
視野を確保するものが必須ということで、とりあえず今日の作業はおしまい!
今回ばかりは復旧できないかも・・・
【微細ハンダ付け修理が得意なよよよ工房、最大のピンチである】