酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

宇宙は男のロマン

2012-02-21 22:55:56 | のほほん日記系
女には「ぜ~ったい」わからないものがある。
それはロマンである。
私は空を飛びたいとズ~ッと思ってきた。
今でも鳥を見るのがが好きだし、飛行機は大好きだし。
しかし、世の中には「いいトシこいたオヤジ」を妖しく誘うものがあるらしい。
〔別に裏路地のネオンじゃないぞ〕
ジャーン!!!
その名も大人の超合金。
それも「サターンロケット」やら「スペースシャトル」やら。
おまけに私は興味ないが「新幹線」だとか・・・
極めつけはこちら!

イトカワから生還した「はやぶさ」である。
嫁さんが寝静まった夜、酒でも飲みながら眺めるんだろう。
そして、遠い少年の目をしたオッサンが「どこで間違ってしまったんだろう」と自分の人生に溜息を吐くに違いない。

「大人の超合金」って言うぐらいだから、すごいに違いない。
敵もぬかりなく、ゲッターロボの超合金を買えなかったかつての貧乏少年を誘ってくる。

うーん、これ欲しいですか?
定価2万5千円弱です。
おりゃいらね。

こんなん見ていたら、思わず少年時代を思い出し、オークションをポチっと。
それがこれ。

ご存知ですか?
サンダーバードが王道を行っているとしたら、マイノリティの極み。
スペース1999です。
小6の頃、1回だけでその後再放送も見たことない。
それでも強烈な印象が残っています。
番組で一番人気のイーグル1レスキューのプラモデルですよ。
本当は攻撃型イーグルが好きなんですがね。
さて、落札できたらゆっくり作ろう。
謎の円盤UFOに出てくるインターセプターに似たやつやら、その頃のアメリカTV映画はメカの相互乗り入れがおおかったなぁ。
あと、原子力潜水艦シービュー号やスティングレーなんかよく見たもんだ。
そうそう、キャプテンスカーレットの追跡戦闘車なんかも好きだったなぁ。

あたりまえが正しいと思うなよ〔疫学のすすめ〕

2012-02-09 22:39:37 | 技術系
前回はタバコ擁護のネタを書いてみた。
まぁ、あれを信じるかどうかはおまかせするとして、研究者の発表を普通に信じてしまうと大間違いすることがある。
しかし、「研究の結果こういうことがわかった」という発表があると普通の人は無条件に信じてしまい、『バカこけ』と反論しても聞く耳持たない。
この「聞く耳持たない」ことが普通だと思っている人にいかに多いことか。

10年以上前の話だが、ある保健医療の研究発表会の出来事。
栄養士と保健師のグループが発表した。

「夕食を家族と一緒に食べない人はキレやすい」
ある会社の社員に対し相当数のデータを収集し、食事の状況とストレスとを関連付けた研究である。
朝食や昼食、夕食にどんな物を食べているか、どんな状況で食べているかと、本人のイライラや疲労など精神身体状況を調査したもの。
統計処理の結果、夕食を家族と一緒に取らないことと、ストレスに因果関係があるとしたものである。
その当時、キレる子供が問題になっており、研究は本当にタイムリーだった。
TVや新聞でも朝食抜きや一人食事とキレることに関係があるなど、色々な報道がされていた。
「なるほど、やっぱり家族との食事が大切なんだ」
会場にいた人のほとんどがそう感じたに違いない。

さて、本当にそうだろうか。
瞬時に心の中で『バカこけ』と思っていた矢先、座長だった大学の女医さんが質問した。
「夕食を家族と食べることのできない要因は何ですか?」
「残業とかで家で一緒に食べられないのではないですか?」
「残業で毎日夜遅かったらストレスもたまりますよねぇ」
「そこらへん、何か考察がありませんか?」

家族と一緒に食べないことがストレスの原因であると「新発見」して、思った通りの結果に得意満面で発表していた栄養士がフリーズ。

あたりまえである。
誰が考えても『バカこけ』なのである。
しかし、自分の思いと一致する結果に誰も疑うことを停止し、単なる新興宗教の信者となっているのだ。

以前、同じようなネタを書いたことがある。
前の記事:データ捏造見逃しより、データ読めないことが重大
こんなのも・・・
カイ2乗検定の怪【なんちゃって統計学】
極論だけど、原因なければ絶対発生しないのだ。
もっとも、実際のフィールド調査では原因なしでも事象0とはならない。
0にならなかった要因を考え、それが否定できないことを確認することも必要なのだ。
それでこそ私の主張する、「エピの極意その1:ネガティブデータを生かす」ってことなのだ。

同じことを何度も書く意味は、自分たちの仲間が「考えることを放棄している」ように感じるからである。
少なくともホントのことを知りたいという知的欲求があるのなら、まず「世の中をナナメ45°から見ること」から始めようではないか。

こんなのまでハイブリッド

2012-02-07 22:29:56 | のほほん日記系
タバコは体に悪い。
医療に携わる者にとってはそれは「真実」である。
さて、タバコと因果関係の一番大きいとされる肺がん。
年々増えていることは残念なことだと思う。


これを見ると、男女差が極めて大きい。
「そりゃ、男がタバコをよく吸ってるからさ」
本当にそうだろうか。

確かに男性の喫煙率は女性より圧倒的に高い。
しかし、男性の喫煙率は年々下がっているにもかかわらず、肺がん死亡率の伸びはどうだろう。
また、女性の喫煙率もわずかながら下がっている(横ばいと考えてもいい)のに、肺がんは急上昇しているのだ。
性差なのか、女性特有の行動なのか・・・
少なくともタバコのほかに何か大きな肺がん要因があると考えざるを得ない。
食生活の変化か、文明の利器の進歩か、はたまた他のがんの治療技術が上がり結果的に肺がんに行きつく人が多いのか。。。

さて、これを見てもタバコが肺がんの一番の原因だと思うだろうか。

私は決してタバコと肺がんが関係ないとは考えていない。
しかし、肺がんの起きるバックグラウンド要因はほとんどわかっておらず、タバコが数少ない確立された原因の1つであるだけなのである。
ここで、間違ってはいけない。
タバコは肺がんを起こす。これは間違いない。
排ガス中のベンツピレンも肺がんを起こす。これも正しい。
6価クロム粉じんもおそらく肺がんを起こす。
だからといってタバコを吸えば肺がんの起きる割合が高くなると考えるのは間違いである。
結果として、疫学的にはタバコを吸えば肺がんになるリスクが高くなることは証明されている。(まぁ、おそらく事実なのだろう)
しかし、タバコを吸う環境、タバコを吸う職業、タバコを吸う者の裕福度がバイアスとして排除されていない(できていない)ことは間違いない。
そこまでの要因を探れていないのも事実なのである。
多変量の解析はなされているが、ただの会社員がタバコを吸うのか、与太者がパチンコ屋に入り浸るのか、職業柄のストレスなのか・・・
はたまた他の肺がん要因と考えられる排ガスだけ見ても、幹線道路からどのくらい離れているか、住んでいる環境の空気はキレイか、仕事場は地上何階建てか・・・
そんな詳細なコホート調査がされた形跡はないのである。
正確に表現すると「タバコは肺がんの原因の一つになりうるので危険」というだけだ。
その危険性も報告によりまちまちで、本当のタバコのみの危険性が評価されているとは思わないほうがいい。
つまり、危険であることは正しいが、どれだけ危険かは本当はわかっていないのである。
他の要因と複合したタバコの危険性が言われているだけなのである。
もしかするとタバコよりはるかに肺がんに影響を及ぼす要因からは目をそらされている。
それでも、喫煙による有意差は否定しないが。。。
禁煙運動と相まって、タバコより強烈な原因を探す研究は異端児扱いで御法度の風潮だ。
タバコと肺がんの因果関係を論じるなら、肺がんの発生要因がほとんど解明されていないことを理解すべし。

さてさて、今日はいつものLARKメンソール(緑の帯)ではなく、新製品のLARKハイブリッドなるものを買ってみた。


うーん、ただのタバコなのか。
フタを開けてみると・・・
(そういえば同級生のFが、テンテンを付けて呼ばないでくださいと言ってたな^^;)

こりゃすげー・・・って、仕方なく買ったKENTで経験済みなのだが。
フィルターの印部分をプチっと潰せば『ハレホレヒ~~』
強烈なメンソール味に変わるのである。

何のことはない。
フィルター内にメンソールのマイクロカプセルが仕込んであるのだった。

らーくハイブリッドとは、
そのままで普通のタバコ、プチっと潰せば『ハレホレヒ~』なタバコのハイブリッドということで。
なんでも流行りのHYBRIDと言えば高級そう、又は環境に優しく見えるのだろうか。