酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

太陽光発電は結局モトが取れるのか?

2013-03-16 20:33:24 | 太陽光発電
先日、本社喫煙所で久しぶりにM子♂さんと会った。
『太陽光付けたよ』
「今頃や?ウチは48円の時に15年ローンで付けた」
うーん、よくわからん。
太陽光発電を付けた人は、その後の結果は気にならないようだ。
話を聞くと、月14000円の15年ローンだそうな。
(1.4万×12ヶ月=16.8万円/年)
どれだけの大きさを付けたのかわからないが、たぶん売る方としては「十分元が取れ、得します」と説明できる最大の金額で売るだろうから、シミュレーションも甘めでそれなりだったはずである。
当時は60万円/kw以上はしただろうから、おそらくウチの3.5kwと同じかそれ以下の能力だったろう。
なお、比較のためにセールストークにありがちな売電80%で計算しているので、相当甘い見込みである。

いかがだろう。
48円時代に付けるより、42円でも設備費が下落している今のほうが断然オトクなのだ。
まぁ、昼は不在家庭に等しい80%売電は当てにならないから、このとおりにはいかない。
実際、ウチの2月と3月の状況は予定通りの発電をしてくれているのか?

〔2月の実績〕

11月~2月は年間でも発電量の少ない月である。
シミュレーションよりも多く発電しており『やるなブラックソーラー』といったところか?
ウチはエアコンをガンガン使うから【売電割合は68%】

〔3月の途中経過〕

3~5月は年間で一番発電量が多くなる月。
この好条件でもやっと【売電割合75%】で推移しているのだ。
それにしても、今月は売電分だけでシミュレーションを超えてくれないかなぁ。

瞬間発電量115%!

2013-03-14 23:40:27 | 太陽光発電
つまらない飲み会(飲んでないけど)から帰った夜。
太陽光モニタを見ると・・・

なんと、瞬間発電量の新記録だった。
今日は風が強く、曇りがち。
発電のコンディションは良くなかったハズである。
その証拠に1日の発電量は13.3kwhで、電力自給も出来ていない。

なのに・・・
瞬間最大4.05kw
つまり、パネル定格3.51kwのなんと【115%】を超えている
パネル実性能を3.6kwとしても【112%】
あっさり110%を超えてくれたのである。
恐るべしブラックソーラー

瞬間最大発電量は晴れてない?

2013-02-13 22:24:36 | 太陽光発電
天気がいいと、どれくらい発電したか楽しみな太陽光発電。
一般的に、発電量は設置されたパネル定格の80%程度だといわれている。
しかし、瞬間的にはパネルの性能を超える発電量が見られるという。

なんと今日、ウチのパネルの定格値3.51kwを超えたのである。

3.59kw!
パネル定格の102.3%の出力だ。
パネルの検査結果から実性能を3.6kwだとしても99.7%

しかし、先日もっとすごいことが起こっていた・・・

なんと、3.63kw!
実に定格の103.4%を誇っている。
パネルの実力からしても101%、パネルの性能は十分発揮されていることが証明された。

実は驚くべきことは、発電量の数値ではないのだ。
この瞬間発電量をたたきだした今日は曇り。
発電を始めてから最高値は、なんと先日の雪の日なのである。

最高値がでると言われている春ごろは、どこまでMAX出してくれるか楽しみである。
【110%オーバーが見られるといいのだが】

雨の日の太陽光発電

2013-02-06 23:19:04 | 太陽光発電
この3日間雨模様
太陽光パネルをつけると、天気が気になってしょうがない。
雨は昼まで続いていたのに、性懲りもなく1日中データを眺めていた。

【2月6日】赤線は九州電力大牟田発電所のデータを重ねてみたもの。

なんと雨の中、瞬間発電量が最高を記録したのだ。
瞬間最大3.47kwである。
ピーカンの雲ひとつない晴天でも過去最高は3.10kwだったのに。
ちなみにウチのパネル容量はカタログ値3.51kw。
つまり、発電能力の98.8%を記録したことになる。
晴れで快調に発電するよりも、雲が多く発電量が低い日に、雲の間から光がさした瞬間に最大発電しやすいとは本当のことのようだ。

話は変わって、ウチの発電と大牟田発電所のデータはよく相関している。
【2月5日】


【2月4日】


【2月3日】


1日の合計発電量をみると、晴れの日はウチが効率よく発電しており、雨の日は大牟田発電所が多い傾向がある。
あまりに発電量が少ない場面では、ウチが発電できないような時でも大牟田発電所がよく拾っていることがわかる。
空模様の瞬間的な変動に大牟田発電所のほうが反応がいいようだ。

【ここでの考察】
太陽光が弱い場合は、家庭用は発生電圧が低くパワーコンディショナーで変換できない場面が多いが、圧倒的にパネル直列数の多い大牟田発電所は、基本的な電圧が高いため弱い光でも変換まで回ることが多く、反応よく発電していると思われる。
反対に、安定した晴天下では家庭用のほうが経由する機器が少ないため、発電ロスが少なく、発電の能率を稼げると思われる。

太陽光工事なう! 3

2013-01-29 19:08:16 | 太陽光発電
『をぃをぃ、パネル拭かんでいいから』

ガラスに乗るなっちゅーの。

で、【よよよ発電所】完成!

うーん、感慨深いものは「全く」ないなぁ。

「大切なものです」と書いてある。

こんなシールの紙。
リモコンのMACアドレスとWEB登録のIDらしい。
モニターリモコンはLANでインターネット接続してあり、シャープが異常を発見したら連絡が来るWEBモニタリングシステムがあるのだ。
(登録に約1か月くらいかかるらしいが・・・)

『お、どれだけ発電してるのかな』
楽しみにモニターを見てるが・・・
日が沈んだので全く発電していなかった

太陽光パネルの工事は、ウチのような簡単な家でも丸1日かかる。
LANケーブルなんかを通してない家だったらパネルより宅内配線が大変である。



太陽光工事なう! 2

2013-01-29 14:43:19 | 太陽光発電
取り付け金具を見たくて屋根に。
ここが、太陽光パネル設置のキモである。
幸いなことに今日は天気がよく、気温も上がってきた。
それが意味することは・・・

屋根にビスを打つため、屋根材を貫通する。
これが雨漏りの原因となるのである。
それを防止するため、シャープの施工基準では金具の下にブチルゴムのシールを挟む。
ブチルゴムは寒いと硬いので、温度が高いほうがより密着しやすい、と思う。
まぁ、気のせい程度だろうけど。
ちなみに、太陽光嫌いの人は、屋根に穴をあけることがこの工事の欠陥なのだという。
『そっかー?ちなみに屋根材は平気で釘で留められているんですけど・・・』
あまり気にするのも本質ではないような。


ウチの架台の取り付け方法は横サンである。
もちろんパネルの方向によって縦サンもある。

さぁ、ブラックソーラーが1列載ったぞ。

2列目もほぼ終了。パネルが載り始めると意外に早い。


ちなみに、別働隊はせっせと配電盤やらの移設を行っていた。
写真は、シャープ製パワーコンディショナである。
入力系統が3回路で変換効率95%の最新型。
ウチはパネル18枚なので、私の思惑どおり2回路接続する。
このパワコン、パネル入力6枚~9枚直列が使用範囲であるが、3回路では使わないことにした。
パネル6枚だと通常運転時でも最低入力電圧となり、もし朝方や夕方の薄暗いとき、電圧が低くてパワコン自体が起動しない可能性があるから。
スレッショルド値を確保し発電時間を長くするために、あえて1回路を余らせ1回路あたりの電圧を高める作戦。
もちろん、屋根に影が落ちたりする場合は、回路数を分散させて足を引っ張らせないということも考えないといけない。
幸いウチの場合、太陽の低い今日でも屋根に影はできていないことは確認済みである。
見積もり段階の各社提示のように、小屋根までパネルを載せると影になってしまい、他の健全なパネルまで巻き添えにして出力低下してしまう可能性があることは以前も書いたとおりである。

太陽光工事なう!

2013-01-29 11:39:39 | 太陽光発電
朝9時から念願の太陽光パネルの工事が始まった。
契約したのは10月だったろうか。
シャープのソーラーパネル(最新のブラックソーラー)の品不足で、約3か月待ち。
やっと、工事の連絡がきた。

まずは、屋根の計測と印付けのようだ。
工事チームは4人、一人は電気屋さんでパワーコンディショナなど下の担当らしい。

さてさて、ウチの太陽光パネルの性能は・・・
なんと、定格195Wのパネルだが、実性能はすべて200Wオーバーだった。
『ラッキー!18枚合計で約100Wのもうけ!』
実は、ソーラーパネルは1枚1枚の性能が違う。
定格の90%以上なら規格内であり、カタログ値を下回ることもあるという。
ちなみにブラックソーラーは195Wと190Wのパネルがあり、この品不足時期になって190Wが製造中止になり、すべて195Wシリーズとなった。
195Wを満たしていないパネルを190Wとして出荷していたと言われているが、生産体制が安定したんだろう。
『定格を余裕で上回るようになったんだ』
さすが、シャープ、屋台骨が傾いても技術の向上はあきらめていない。
小市民的にはなんか嬉しい。

さて、本格的に屋根に金具が取り付けられていく。
その数6×4=24個!
台風で飛ばされないよう、よろしく頼む。

本当に太陽光バブルなのだろうか?

2012-11-18 18:41:02 | 太陽光発電
ウチも太陽光発電を導入することにした。

2年ほど前に、発電した電気が48円で買い取られることとなり、日本中で太陽光ブームとなった。
職場でもM子さんが「48円の時にローンで付けたよ」と言っていた。
(借金してペイできるとは思えないんだが・・・黙っとこう
横の席のM本さんは10年ほど前のブームの時に訪問販売で得すると言われ付けたそうな。
(これも当時の相場なら20年はペイしないはず。それなら付けない方がいいんじゃ・・・)
太陽光発電の勧誘で「15年ローンで、実質支払いゼロになります」と言うのが多い。
(はっきり言うが、これは詐欺と思え

それが今や売電42円に減額され、さらに下がる予想である。
そんな我が家がなぜ今ソーラーなのか?
理由は、嫁さんの言う
「ソーラー付けてる人だけが得するのはムカつく」
だった。
確かにむかつく。
それって貧乏人が馬鹿を見るってことでしょ。

さっそく見積りを取ってみた。

ウチはいわゆるウサギ小屋なので、どこの業者もこんな設置で見積を出してくる。
業者としては目一杯機器を売りたいだろうからね。
メーカーごとのパネル効率によって、能力は4.2~3kwまで色々。
はやりのDMM.com8万円ソーラーも審査に通ったがお断りした。
なんと大屋根のみで2.7kwしか載らなかったためだ。
DMM.comは容量を大きく載せることができないと、8万円以上に損する危険性がある。
少なくとも昼間の電気使用量が発電量の2割(自分の取り分)以下にならないと、知らないうちに高い電気を買わされる可能性がある。
(まぁ、微々たるもんだがDMMは絶対に損しないシステムなのだ)

さて、太陽光発電・・・業者はいい事ばかりのように言うが。
最近では少な目だが、計算上3kwの設備で考えてみよう。

3kw⇒年間約3000kwh発電する(南向30度の控えめ数値)
実際のウチのデイタイム電力消費量年間1700kwh
<自家消費利益>48620円=1700×28.6円(デイタイム平均)
<年間売電利益>54600円=(3000-1700)×42円
<年間利益>103220円
つまり、42円買取が約束されている10年間で損得ゼロになるのは、3kw設置で約103万円まで(34万円/1kw)なのである。
(本当は10年でモトを取っても仕方がないのだ。せめて8年で回収すべし)
4kwにすれば売電割合が多くなり、年間利益145220円となる。
よって4kw設置では約145万円(36万円/1kw)まで許容できる。
買取48円の時代でも4kw159万円が限度であったはずなのだ。
これは固い計算なので、多少の余裕はあるにせよ、手出し150万円などという費用で設置すれば、まさに【CO2削減のためだけにお金払ってる】状況となる。
補助金もらっても、実際の手出しがこの額以上なら太陽光発電に手を出さないほうがいい。
業者のシミュレーションでは売電比率80%なんかで〔楽々〕モトが取れそうに書いてくるから要注意。
私は、たかだか4kw程度で80%比率で計算してきた業者は価格が安くても無視した。
実際の自宅のデイタイム電力消費量で計算すべきである。

さて、ウチの場合、大屋根は真南影なしでいいのだが、小屋根は大屋根の影になる。
「高さの差がないので、あまり関係ないですよ」
業者は実際に確認もせず、口を揃えて言うのであるが。。。
調べてみたら最低南中高度に近い今の季節で、10時頃まで約半分が影となっていた。
では、11時まで影の影響があるとしてその時間を半分の効率で計算すればいいのだろうか?
違うのである。
太陽電池は数枚を直列に系統接続する。
つまり、その数枚の系統のうち1枚が影となった場合、系統の中で抵抗となり極端に発電能力が低下するのだ。
ウチの場合は影にならない時間が半日ちょっとあるが、最悪を見積もるとこの4枚は半分と見るべきだろう。
さらに、パワーコンディショナの入力電圧が6~9枚と決まっている。
つまり、影の4枚は独立できず、さらに大屋根の2枚が発電力低下の巻き添えを食うのである。
〔ソーラーフロンティアだけは影に強く、巻き添えも少ないが、効率悪く狭い屋根には向かない〕
7業者の見積りは、予想発電量が多かったり、売電80%やら、補助金を差し引いて安いkw単価に見せかけたり。
特に、他社をけなすイヤミなメールしてきたのが、ヤマダ電機外商部だった。
『おめぇんとこ、メーカーのパネル設置基準無視して載せてんじゃん』
意味不明な設計に、どうせ後で「載りません」とか平気でいいそう・・・却下!

せこい計算をしてこなかった2業者以外、お断りメール。
わりと安いとこもあったのだが、客の無知を利用してせこい商売する業者はキライ。
数万を比較する気も競合して値切る気もない。
『大屋根だけで計算してきて。kwあたり40万以下ならお願いするから』
2業者に再度見積りをお願いして決定。
結局、シャープ・ブラックソーラー195W×18枚3.51kw(40万円/kw⇒補助金後31.5万予定)となった。
業者も40万/kwなら、10月の相場なら儲け十分だろう。
落ちた業者の営業の兄ちゃんもいい感じだった。
お断りの電話の先で「もう一度見積もり持ってくるので5分だけでも」と必死だったが、私は自分の思った価格で満足なので、ギリギリ価格競争させる気はない。
『お宅も最後まで残してたけど、やっぱ後出しは駄目でしょ。ごめんね』

契約して楽しみにしてるものの、現在需要が多くてパネルが不足しており、工事は年明けになるらしい。
【結論:太陽光発電は補助金なしでは成り立たない。くれぐれも35万円/1kw以下の投資でね】