中野笑理子のブログ

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路地の匂い

2019年10月23日 | 日記
今年だけの祝日であった昨日、所用があり亡き父の実家のあった場所へ行ってきました。
7人いた父の兄弟も今は一番下の叔父さんのみとなり、実家も数年前に売却して解体されてしまい、今は更地になっています。

10年近くご無沙汰していた最寄り駅も、かつての駅舎は取り壊されて新しい高架駅になっており駅前の風景も様変わりしていてまるで知らない場所のようで戸惑いましたが、実家跡近くの細い路地に入った途端、懐かしい匂いに包まれて道順をはっきり思い出すことができました。
それはかつての実家の裏の大きな楠のある公園の木の匂いや、焼板の塀の匂い、そしてこの季節いつも漂っていた金木犀の花の匂いでした。

公園の中の大きな楠も残っており太い幹には小さな頃見た時と同じように、いくつもの蝉の脱け殻がくっついていました。

晴れた日の祝日のお昼だというのに公園には人もまばらで、無事に目的を果たすことができました。
帰りは父が贔屓にしていたお寿司屋さんに寄って、久しぶりに回らないお寿司を堪能して帰りました。


樹齢はなんと、約600年だそうです。