スーパーで、あるものを探しておりました。
あるものとは、シャツの襟と袖口用の洗濯石けんだったのですが、それは液体タイプやジェルタイプなど数々の襟袖用洗剤を試した結果たどり着いた、私にとって唯一無二の石けんなのでした。
洗濯用洗剤の棚になく、家庭用洗剤の棚にもなく、ひょっとしたらもう売っていないのだろうかと諦めかけたその時。
「おネエちゃん、ウタマロ石けんここにあるよー!」と大きな野太い声が響き渡りました。
声のする方を見てみれば、70がらみのふくよかなおばちゃんが私に向かって叫んでおられました。
しかしなにゆえ、このおばちゃんは私がウタマロ石けんを探しているとわかったのでしょうか。
ありがとう、でもなんでわかったん?
と、お礼を言って訊いてみますと、「なんかそんな感じしてん」と笑顔で答えられました。
ああ良かった、あったあった、とカゴに入れ、もしかしたらこのおばちゃんもウタマロ石けん愛用者なのかしら、と思って振り向くと、おばちゃんはもうはるか彼方の冷凍食品売り場でアゴに手を当てて何やら難しい顔をしておられたのでありました。
おばちゃん、ありがとう。
私もいつかあなたのように、見ず知らずの人にこんな親切ができるようなおばちゃんになりたいです。
あるものとは、シャツの襟と袖口用の洗濯石けんだったのですが、それは液体タイプやジェルタイプなど数々の襟袖用洗剤を試した結果たどり着いた、私にとって唯一無二の石けんなのでした。
洗濯用洗剤の棚になく、家庭用洗剤の棚にもなく、ひょっとしたらもう売っていないのだろうかと諦めかけたその時。
「おネエちゃん、ウタマロ石けんここにあるよー!」と大きな野太い声が響き渡りました。
声のする方を見てみれば、70がらみのふくよかなおばちゃんが私に向かって叫んでおられました。
しかしなにゆえ、このおばちゃんは私がウタマロ石けんを探しているとわかったのでしょうか。
ありがとう、でもなんでわかったん?
と、お礼を言って訊いてみますと、「なんかそんな感じしてん」と笑顔で答えられました。
ああ良かった、あったあった、とカゴに入れ、もしかしたらこのおばちゃんもウタマロ石けん愛用者なのかしら、と思って振り向くと、おばちゃんはもうはるか彼方の冷凍食品売り場でアゴに手を当てて何やら難しい顔をしておられたのでありました。
おばちゃん、ありがとう。
私もいつかあなたのように、見ず知らずの人にこんな親切ができるようなおばちゃんになりたいです。