中野笑理子のブログ

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どよん

2014年05月26日 | 日記
国営放送の夜のニュース番組のトップニュースがアイドル襲撃事件とは。
日朝会談とか、中国機の異常接近よりも重大なのだろうか。
なんか、もう、脱力感しか感じない。
受信料払うのがイヤになってしまう。
うすうす感じてはいたけれど、この国、ホンマに大丈夫なんかいな。
アイドルに会うことを心の糧にして頑張っている人もいると思うし、それは決して悪いことではないけれど、国がどうにかなってしまったら、そんなこと言うてられへんねんでぇ。
心の中にも冷たい雨が降っている。

BGMは雨音です。


2014年05月16日 | 日記
連休初日の夕方、火傷をした。
炊飯器の蒸気口に誤って手をついてしまい、右手の小指と薬指の間に熱い蒸気をまともに受けてしまったのだ。
すぐに冷やしたが、ヒリヒリ、ズキズキと痛み出した。
小指側が特に痛かったので、そちらばかりに布でくるんだ保冷剤を当てていたら、翌朝あまり痛みを感じなかった薬指の根元に水ぶくれができていた。
最初はポツンと小さかった水ぶくれはどんどん大きくなって、枝豆の粒程の大きさになった。
ネットで調べてみると、水ぶくれは潰さずそのままにしておいた方が良いとか、潰して傷パワーパッドを貼った方が治りが早いとか、はたまた紫雲膏という薬が良いとか、色んな事が書いていて、どうして良いのかわからず結局そのまま見守ることにして何もしなかった。
時間とともに、水ぶくれは透明からうっすら乳白色のかかったピンク色になり、四日目あたりから中の水がひき出した。
やがてペシャンコになると柔らかかった表面の皮膚は、固い茶色のかさぶたのようになって張りつき、痒みを感じるようになった。
痒いのを我慢していると、日焼けの後みたいに勝手に端から捲れてきたが、
日焼けで捲れる皮膚というよりも、それはかなり分厚く、まさにかさぶただった。
もう下に新しい皮膚ができてきていて、ペリペリと剥がしたい欲求にかられたけれど我慢した。
そして六日目、かさぶたは脱皮のように自然に剥がれていった。
自然治癒力というのか、人間の体ってうまくできてるよなぁ~と思わずにはいられなかった。
新しく顔を出した皮膚は皺ひとつなく、ツルツルのピッカピカだった。
体の傷はこうして目に見えるから、治りがわかるけれど、心の傷は目に見えないから厄介だ。
ある落語の師匠からこんな話を聞いた。
女性のお弟子さんが高座にあがる前に、「受けへんかったら殴るからな、受けたら頬っぺたにチューしたるわ」と言うと、お弟子さんは答えた。
「じゃあ受けないようにします。体の傷は消えるけど、心に受けた傷は消えませんから」

傷のない人なんていないよネなBGM♪傷だらけの人生 by 鶴田浩二♪





雨の気配

2014年05月14日 | 日記
家に着くまではなんとか……と祈る気持ちでいたけれど、とうとう降りだしてしまった雨。
けれど一方で、これはきっと会社を出る前に降りだしてしまうであろう予感もしては、いた。
海からの潮の匂いでわかるようになるのは、もう一ヶ月ほど後である。
では何故、予感したのか?

少し前に髪を切った。
腰に届く長さがあったが、いつもはひっつめ髪にしていた。
今は肩より上でおろしている。
そして癖毛は湿気とともにうねり、広がる。
午後から夕方に時間がたつにつれて、少しずつ広がってゆく髪の毛。
五時前に見た私の頭は、お昼を食べた直後よりひとまわり大きくなっていた。
これからの梅雨、そして年々亜熱帯化しているような夏を、どう乗り切れば良いのだろうか。
雨に悩ましい思いをするようになるとは。

うっかりし過ぎや。

でも雨は好き!なBGM♪雨に唄えば by ジーン・ケリー♪

地震と課長

2014年05月07日 | 日記
職場に東京から単身赴任している課長がいる。
月に一度、東京へ帰る旅費は会社から出るが、それ以外は自腹である。
月に一度の帰京以外に、法事だ何だといって、出身の山形県へも土日にくっつけて有休をとってよく帰るのだが、この人が東京へ帰るのと、関東地方での地震発生率が見事に一致するのだ。
不思議なことに、向こうでの滞在の長さに比例してその確率も高い。
この連休も帰っていたのだが、ひょっとして……と思っていたら案の定だった。
会社ではナマズと呼ばれている。

そんな課長のBGM♪なまずの歌 by 鮎川誠♪



モリちゃん

2014年05月03日 | 日記
近所に『モリちゃん』と呼ばれているおじいさんがいる。
年の頃は七十過ぎ、眼光鋭く、いつもスーパーのベンチか喫煙所にいて、大きな塩辛声で周りの人と話をしている。
奥さんに先立たれ、悠々自適の年金生活。
家に一人でいると気が滅入ってイヤなので、毎日外へ出て人に会って話をするのが好きなのだ。
知り合いでも何でもないが、モリちゃんは知っている人にもそうでない人にも同じように大声で話しかけるので、モリちゃんの身の上やマイブームなど、スーパーに買い物へ行くと知りたくなくても聞こえてくる。
そんな買い物の帰り、モリちゃんの塩辛声がやけに大きい。
「ネエちゃん!ネエちゃん!!」
誰を呼んでいるのだろうか、と顔だけモリちゃんの方へ向けると、ベンチに腰かけたモリちゃんのステッキはまっすぐに大きくこちらを指し示している。

え?!私?

思わず自分の顔を自分で指差し確認すると、その通りどうも私を呼んでいるらしい。
「ネエちゃんこの前、長いパン買うてたやろ?美味しそうやったからワシも買うたんやけど、あら硬ぁて硬ぁて食べられんわ」
周りに聞こえるいつもの大きな声で、モリちゃんは言った。

数日前、具沢山のスープを作って、次の日寒くなったのでシチューにした際にバケットを買って帰った。
きっとその時の事だろう。

「アンタの持ってたパンが美味しそうで、見に行ったら一本だけ残っていたからワシも買ったけど、あんな硬いパンどないして食べるねん」
というモリちゃんを素早くカップスープの売り場へ連れて行き、スープに浸して食べる事を提案すると、モリちゃんは納得してくれたので、楽しそうにカップスープを選ぶモリちゃんを残して私はスーパーをあとにした。

こんな日のBGM♪パンとスープとネコ日和 by 大貫妙子♪