中野笑理子のブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

今日の楽しみ

2017年08月31日 | 日記

疲れた大人にも、楽しみはある。
昨日、明日になれば……と書いたのは、新刊の本のことでありました。

最寄りの書店へ電話を入れて在庫を確認したら、今日店頭に並ぶとの事だったので、会社の帰りに買ってきました。

近所の書店では売り切れだった「オール讀物9月号」も買えました。
そうか、直木賞受賞作が掲載されているから売り切れだったんだ。
今回、受賞された佐藤正午さんも好きな作家さんです。
「鳩の撃退法」も面白くて、グイグイ読んでしまった。
今回の受賞作「月の満ち欠け」は、生まれ変わりの物語だそうで、読むのが楽しみです。

そして待望の新刊本とは、もちろん











今夜の京都の「絶対言うたらあかん話2017」に行くことは叶いませんでしたが、これで我慢します。



コメント

体の疲れ、心の疲れ

2017年08月30日 | 日記

8月も早、明日は晦日。
今頃ヒーヒー言いながら、そして泣きながら宿題をすることもなくなって幾年月。
宿題地獄からは解放されたけれど、今頃になって夏バテというのでしょうか、常にダルく、そして眠い。

子供の頃って本当に、疲れるという感覚がありませんでした。
疲れを感じる前に電池切れのようにグースカピーで、起きたらフル充電完了でパクパク食べて、ビューンと外に飛び出して行くような感じだった。
宿題と引き換えにあの日に戻れるならば、戻ってみたい気がする夏の終わり。
いいんだ、いいんだ、明日になれば楽しみもまたやって来る。
それだけを心の糧にして、やり過ごす疲れた大人でありました。
コメント (2)

寺町 下町

2017年08月29日 | 日記

日曜日、一週間遅れの父の三回忌法要にお寺へ行ったのですが、そこは周りにも大小いくつもの寺院が密集している地域で、いわゆる寺町。
お仏壇や仏具のお店も多く、またお客様の年齢層に対応してなのか、自然食品や漢方薬のお店も多い。
舗道もアスファルトよりも石畳が多い、コンビニやスーパーは見当たらない、ちょっとタイムスリップしたような町並みなのです。

法事を終えて食事に行ったお店もまた古く、祖父の代から三代に亘って通うお蕎麦屋さん。
創業は1902年だそうですが、お値段もお店の佇まいも決してお高くとまっていなくて、いつ行っても満員なのです。
けれどもそこは下町。
お店の人が言う前に客の方から相席を促して、見ず知らずの者同士が「こちらへどうぞ」「ありがとうございます」なんて会話が聞こえてきます。
そんなやりとりも味になっているお店。

こんな町やお店がこれからも長く続いて欲しい、と切に思ったのでありました。
コメント (3)

週末の忘れ物

2017年08月28日 | 日記

先週金曜日の夕刊を今頃読んでいる。
朝刊よりも夕刊好きの私は、実家の母宅の夕刊も必ず読んでいるので、先週の金曜日も実家で夕刊を広げはしたけれど、残業で遅くなったこともあり、慌ただしくざっと目を通しただけでサッサと古紙の袋へ入れてしまったのでした。

家は神戸新聞、実家は産経新聞をとっていて、産経の金曜日の夕刊の大崎善生さんのエッセイを毎週楽しみに読んでいるので、後でゆっくり読もうと思っていたのについうっかり片付けてしまっていたのです。
土曜は読んでいないこともすっかり忘れていて、日曜は父の三回忌法要でお寺へ行ったりとバタバタしていて、今日の帰りのバスの中で気づき、やっと古紙の中から引っ張り出して読むことができたのでした。

大崎さんのエッセイは、将棋の話や競馬の話などに絡めて、遠い若き日の出来事や思わず笑みのこぼれるような食べ物のことが書いてあり、週末疲れた心にじんわり沁みるのです。

いつか自分もこんな事が書けると良いなぁと思いながら、切り抜いて帰って来たのでありました。
コメント

柘榴は血の味、人の味

2017年08月27日 | 日記

今は更地になってしまっている実家の近くに、大きな柘榴の樹があった。
小学生の頃、自分の拳よりも大きなその実をよく食べていた。

そんな子供の頃は知るよしもなかったが、大人になった今、柘榴と聞いて思い浮かぶのは、北斎が描いた「笑ひはんにや」の絵。
そして鬼子母神の話。
昔、他人の子供を拐っては喰らうという恐ろしいことをしていた子沢山の夜叉がいて、お釈迦様が懲らしめてやろうと夜叉の末っ子を拐い隠した。
自分の子供を隠され発狂しそうになった夜叉は、自分の所業の罪深さに気づき改心し、鬼子母神となったという。

また柘榴は人肉の味に似ている、という俗説もある。
もちろん人肉を食べたことはないけれど、人づてに聞いた話では少し酸味があるらしい。
何も知らずに食べていた柘榴の実は、熟していない部分は確かに酸味があった。

けれど、大きく弾けて赤く色づいた実は、一粒一粒が大きくルビーのような綺麗な色で甘く、その果汁は手につくとねっとりベタつくほどに糖度があった。
大人になってからは、柘榴の実を食べる機会もなく、たまにグレナデンシロップをソーダで割って飲んだりする程度。
販売されているものも、海外からの輸入が多いらしい。
子供の頃のあの味を、また口に出来る日があるだろうか。
あの日の柘榴の実が食べたくて、恋しい。
コメント (4)