おそろし

宮部みゆきさんの「おそろし」という本を借りて読みました。
宮部みゆきさんは、不思議な人という印象を持っていた私。前に宮部さん選の松本清張作品集を読んで、わぁ！私の好きな作品ばっかりだ、と手前勝手にシンパシーを抱いていました。
さて「おそろし」の主人公はおちかさんという町娘です。
読みはじめて第一話から、泣きそうになった。
通勤電車の中だったので、ぐっと堪えましたが、まぁ昔の私だったら泣いていたと思います。
若い頃は通勤電車の中で本を読んでいて号泣し、朝から泣きはらした目で出勤するというだだ漏れ娘の私でありました。
「おそろし」は、怖いけれど登場する人みんなそれぞれが愛しくて、思わず泣きそうになるお話で、早く先を読みたいのに最後まで読んでしまうのが惜しい、でもそれから？それから？という気持ちを抑えきれない、そんな感じでとうとう読んでしまいました。
読んでいる間は、まるで南蛮渡来の珍しいとっても美味しいお菓子を、もっと食べたいけれど食べてしまったらもう二度と手に入らないから大切に大切に少しずついただく町娘のような気持ちでありました。
この世にもあの世にも、恐ろしいことが沢山あるんだなぁ。それは目に見えるものだけではないし、これだけ科学が進歩してもどうすることも出来ない底知れないもの。
それでも昔から人はそれらと共存してきて、これからもそうしていくのでしょう。
謎は謎を呼びこんがらがって、う～んと唸ってしまうけれど、追究せずにはいられない魅力があります。
そんな謎に魅せられて、これからお話を聞きに京都へ向かいます。

ゾンビが愛を告白する時のBGM ♪DERRINGER by BLANKEY JET CITY♪

秋の風邪

先週末の雨から少し暑さも弱まったと思ったら、また暑さがぶり返しています。
それでも朝晩は風がそよそよ吹いて、虫の音も涼やかにどことなく秋の気配。
暑くて寝苦しい夜が減ってきました。
ぐっすり眠ることができるのは有難いのですが、夜明け前の涼しさのせいなのか、朝目覚めると喉が痛い。
そのうち声が掠れてきて、鼻も詰まってきました。息苦しいので、眠っていると知らぬ間に口で呼吸するようになって悪循環です。
暑さに対しては何くそと頑張ってきたのに、ちょっと涼しくなったらこのていたらく。
ちょっと悔しい。
どうぞ皆さまもお気をつけ下さいませ。
今週末は台風の影響でまたしても雨だそうです。
もうすぐ野分の季節です。

夏の終わりに思い出すBGM♪夏をあきらめてbyサザンオールスターズ♪

ビアガーデン

ビアガーデンに行って来ました。
ビアガーデンといえば、ビルの屋上から大阪の町を見下ろして……というイメージだったのですが、高層ビルやタワーマンションに囲まれて、なんだか都会の中空といった感じでした。
それでも思ったよりも夜風は涼しく、何よりもみんなで集まってワイワイと飲んで食べたことが楽しかった。
食事って、何を食べるかはもちろん大切だけれども、どこで誰とどんな風にして食べるかという事が大事なんだなぁと改めて思いました。
昔、ビジネスランチとか朝食会議なんてものがありました。けれどもそれは仕事がメインであって、食事を楽しむ余裕のある人は果たして何人いたのだろう。決して安くはないホテルのせっかくの料理もどこへ入ったのかわからなかったのでは？
サラリーマンの人が接待の後、家に帰る前に改めて一人で一杯ひっかけてから帰る、という事はよく聞きます。
私も社会人になって働き始めた頃は、会社の飲み会の後、一人で飲んで帰っていました。
無礼講と言いつつも、仕事の延長、暗黙のヒエラルキーがそこにはあって、まるでゴマスリ大会。強制的に連れて行かれる二次会は、会社の愚痴やいなくなった上司の悪口で盛り上がり、ちっとも楽しくなかった。
そんな憂さを、帰り途、一人で飲んで晴らしていました。
けれども今、仲間と飲むお酒は本当に美味しくて、二次会と言わず三次会、四次会と時間が許す限りはどこまでもとことん一緒にいたいと思います。
辛い飲み会ばかりじゃないよ、あの頃の私に教えてあげたい。
そんな事を思った夜でした。

海は無理そうなのでせめてBGMで♪Malibu Beach Nightmare by Hanoi Rocks♪

望月さんはどこいった

NHK大阪放送局のアナウンサー望月豊さん。
最近関西845のニュースでお見かけしないなぁと思っていたのですが、異動されていたんですね(涙)。
文楽人形のようなパッチリおめめと、お人柄の良さそうな話し方が好きだったんです。
職員になられたということは、もうテレビでお顔を拝見することも叶わないのでしょうか？
……ぐすっ。

望月さんはどこいった～のBGM♪路面電車byクレイジーケンバンド♪

夜明けのコーヒー

真っ暗な空間が灰色に変わって、灰色の雲間からおぼろげな光が漏れ出すと、ブルーグレイの斑模様が広がる空。
久々に夜明けの空を見ました。
一人で。

その昔、「僕と一緒に夜明けのコーヒー飲まない？」なーんていう口説き文句があったそうな。
今の女性達には通用するのでしょうか？

私だったら、ちょっと引くかもしれません。
いや、好きな人に言われたら、どんなにクサい文句でも嬉しいかなぁ？

片思いでも両思いでも、ふとした出来事や相手の何気ない言葉で、百年の恋も冷めることがありますな。

また何気ない一言で、恋に落ちてしまうことも。

やっぱり魔法の一種なのかもしれません。言葉というより言霊かな？

良い言霊を届けたい。

動き出すＢＧＭ♪seven o'clock by QUIREBOYS♪