元・還暦社労士の「ぼちぼち日記」

還暦をずっと前に迎えた(元)社労士の新たな挑戦!ボチボチとせこせこせず確実に、人生の価値を見出そうとするものです。

朝ドラ・ らんまん第2/3/5話「バイカオウレン」=<人生の問題集により「成長」>要らん命も同じ命も一つもなく自分の勤めをもって生まれる!!

2023-04-08 09:08:59 | 第2の人生・老後・趣味と勉強

 ドラマならではの万太郎と竜馬の出会い=この竜馬の言葉により「万太郎の人生の目的」が出来る!!

 万太郎は分家の紀平と豊治が「万の字は、生まれてこん方が良かったな。」「どうせ長ごうは生きられん。」というのを聞いてしまう。自分が病気がちなのを理解していた万太郎は母にこのことを尋ねるが、お前は母が神社にお参りしてやっと望んで生まれたことを伝える。しかし、納得いかず、だれの言うことも聞くことが出来なくなってしまい、家を飛び出してしまう。裏山の神社に行き「神様のアホ」と何度も叫ぶと、木の上からお武家様らしい「天狗」となのる人物が飛び降りる。

<天狗>;生まれて来ん方がよかったじゃと。そんなこと言うガキは頭から喰ろうちゃる。                              (万太郎);何するがや、離して。                                                 <天狗>;生まれて来ん方がよかった。そんなら頭から喰われても文句はないやろ。                        (万太郎);いやじゃ                                                     <天狗>;望みどおり頭から喰ろうちゃる。

 一瞬、目を閉じたのか目の前が暗くなるが、その後、木々がざわざわとそよぎ風が吹くのを感じる万太郎。

<天狗>;坊よ、坊よ。・・・・・・・坊よ。生まれて来ん方がよかった人らぁ。一人もおらんぜよ。                                ーーーー:要らん命は一つともない。この世に、同じ命らぁ、一つもない。                                                 ーーーー:皆んな。自分の勤めをもって生まれてくるんじゃけ。                            (万太郎);勤め。                                                       <天狗>;何か一つ、事をなすために生まれてくるがじゃ。誰に命じられたじゃない。                                             ーーーー:己自身が決めて、ここにおるがや。                                                                           ーーーー:おまんも大きゅうなったら何でもできる。望ん者になれるがき。                                                     ーーーー:さあ、望みや、おまんは、何がしたいがぜ。                                                              

 春が来て、亡き母が好きだった花が咲いたのを見て・・・(母はこの花の名は知らなかった。)                    (万太郎);わしはこの花の名前が知りたい。

 天狗と名乗った人物は坂本竜馬だった。坂本竜馬が暗殺されたのは1867年だったので、牧野富太郎博士は5歳ちょっとで、今でいえば小学校に入るちょっと前の年齢です。全く出会わなかったかといえば・・・こういう設定も考えられるところですが、史実では伝えられてはないところです。これが、主人公が牧野富太郎でなくドラマの中では「槙野万太郎」として表されていることや、今回の朝ドラでは画面の左隅に「NHK・DORAMA」として記されていることから、だいぶ脚色されているだろうということは容易に予想出来ます。

 さて、このセリフは、明治維新の立役者としての竜馬が言うので、確かに「大志を抱け」というような大きく受け取られる向きもあるだろうが、こういった大仰(おおぎょう)に捉えなくてもよいのではないか。ただ、渦中の竜馬自身は彼の人生の中でもがき考え、その結果が歴史の中で大きな業績を残したということだろう。それぞれの自分の人生は、自分が生まれる前に、自分が人間として修業するために、効率よく学びを積むために計画した試練の組み合わせ、すなわち「問題集」を決めてくるのだといいます。この問題集は、神様による助言をもらうことはあるかもしれませんが、基本的に自分で作るものです。ただ、自分で作った問題集とはいえ、この世に生まれる前に、その答えは忘れてしまうようです。しかし、人生で起こることは、自分で与えた試練だと捉えれば、他の人のせいでもなく神様のせいにして、運命を呪うことはできなくなります。(*1 飯田史彦著 完全版生きがいの創造)

 そして、この問題集を解くことにより、人間として最も大切な「成長すること」が必要になっているのだといえます。これがこの世に生まれ出た意味であるというのです。作者がドラマの中の竜馬に言わせた「この世に、要らん命は一つともない。同じ命も一つもない。皆んな、自分の勤めをもって生まれてくる。」というのは、そういう意味で解釈できるのではないでしょうか。作者は竜馬と万太郎を出会わせることによって、万太郎に生きる大きな意味を示したのです。(*2 飯田史彦著 完全版生きがいの創造) 

 *1・2 完全版「生きがいの創造」 飯田史彦著 PHP文庫 p479~481                               

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