仕事の進め方の基本は、10原則を習慣づける{良い習慣は才能を超える}
このような著名な人の話をお聞きするのは私にとっては久しぶりでした。宮崎市で働き方改革の一環として県の講演会が2019年11月19日行われました。講演者の佐々木氏の信望者にとっては、申し訳ないが私には本屋で「そうか、君は課長になったのか」の本をちらりと見た程度で気にはなっていたのですが、佐々木氏が様々な本を出された当時、仕事と資格取得に忙しく、氏の著書をほとんど読んだことのなかったまま、講演会への参加となりました。むしろ、今回は、働き方改革のテーマに引かれて、講演会を受講した次第です。
氏は「働き方を変えなさい」「上司の心得」「部下を定時に帰す仕事術」「上司力・部下力」「社会人1年目の君に」などの本を書いており、本のテーマだけを見ると、単に今はやりの働き方改革の波にのった単なるコンサルタント(失礼しました)と思っていたのですが、さにあらず、氏の話は、自分の経験から生み出された、自分の証ともいえる、その生き様から編み出された賜物だといえるのです。自閉症の子、そしてうつ病で自殺を繰り返す妻を守りぬく中で、実践してきたやむにやまずに行ってきたものだともいえるのです。こどものことで学校に呼出され、年に何回も入退院を繰り返す妻、定まった時間しか仕事に取れなかった結果(=「残業が美徳」の風潮が残る中で・・・)だともいえるのですが、将に今必要としている働き方改革を地でいくようなものだと考えました。その中で東レの経営者まで上り詰めた彼は、私みたいな並の人間には決してまねできない、すごい才能の持ち主だと思いました。しかし、彼だからできたというのではなく、彼の中から少しでもマネできるものは真似をしてみたい衝動にとらわれましたので、講演の中から私が感じるたものをお話しさせてください。
そこで、彼の口から出たのは、至って奇をてらったようなものではなくて、「良い習慣は才能を超える」ということ=10原則(1・・・ 2効率主義 4結果主義・・・10・・・具体的な10原則について「脚注」にレジメから掲載したので参照のこと)を徹底し、部下にも繰り返し反復させるという当たり前のことを貫くこと だった。そして、倒産しかかった子会社に親会社の職員として派遣されたとき、自分はこのに骨をうずめるつもりで入って「信頼関係」を築いた話をされたが、10人派遣されてその半分は失敗したがそれらは本社の方を見て仕事をしていたという。
また、織田信長の命令型と秀吉の支援型のいずれを取られますかの会場からの質問には、どちらということはなく、その人の個性がでるもので、一生懸命ことに当たるしかないというような答えだったと記憶しているが、その後おっしゃったのは、人間関係は上下関係はなく、上司も家族も横の関係であって平等だという。
ここまで聞いて、経営は人の取り扱いというが、<*1>彼の出世してきた理由が分かるような気がした。経営は技術論に終始することが多く、彼の言っていることも含めてその経営の方法論が主体になることは違いないが、その奥深くに必須のものとして、人間関係=信頼関係がなければ何もできないということなのだろう。誤解を恐れずに言えば、人間愛がなければ経営は出来ないということかも知れない。確かに働き方改革は、突き詰めれば生産性向上の一言につきるものであるが、その前に「人」がいるから、その人の働き方を「楽」(反対語として過労死・ブラック企業)にするということだったはずであり、「人」そのものを見失ってはならない。氏の話は、人との関係の大切さを言っているように思う。
その上で、もちろん、彼の東レで働いた半生が今言われている働き方改革=生産性向上そのものであるし、ワークライフバランスそのものであるので、そこのところは氏の著書に書かれているはずなので、今から遅ればせながら読んでみたいと思った講演でした。
それにしても、残業はあまりしなかったというが、その相当の激務と思われる中で氏の子や妻を守り抜けたのは、その才能あってものであるが、その精神力は相当強いものがなければできないと思い頭が下がる。何が彼をそうさせたのかということの方が私には知りたい。
なお、後半はMRT宮崎放送の加藤沙知アナの対談形式(会場の質問と前もっての質問を交えて)で行われたが、彼女の司会が上手に氏の人間性をうまく引き出しており飽きない対談でした。
<*1> 氏が見ても、社長になれるのは、確かに数字で実績を上げた人の方がなれるというが、しかし、その人たちが粉飾決算に走った例が多いと指摘し、長期的な経営の点からみればどうなんだろうという。日産の元ゴーン会長のように、経営実績を挙げれば、それでいいのかという問題である。
脚注 Ⅰ タイムマネジメント(生産性向上)はすべての基本
1.仕事の進め方の基本(良い習慣は才能を超える)
2.効率主義 CF.時には「仕事を捨てる」=パレートの法則
3.フォローアップの徹底
4.結果主義
5.シンプル主義
6.整理整頓主義
7.常に上位者の視点
8.自己主張の明確化
9.自己研さん
10.自己中心主義 自分を大切にすることは人を大切にすること(ここは誤解される恐れがあるので説明を添えました。甲斐)
このような著名な人の話をお聞きするのは私にとっては久しぶりでした。宮崎市で働き方改革の一環として県の講演会が2019年11月19日行われました。講演者の佐々木氏の信望者にとっては、申し訳ないが私には本屋で「そうか、君は課長になったのか」の本をちらりと見た程度で気にはなっていたのですが、佐々木氏が様々な本を出された当時、仕事と資格取得に忙しく、氏の著書をほとんど読んだことのなかったまま、講演会への参加となりました。むしろ、今回は、働き方改革のテーマに引かれて、講演会を受講した次第です。
氏は「働き方を変えなさい」「上司の心得」「部下を定時に帰す仕事術」「上司力・部下力」「社会人1年目の君に」などの本を書いており、本のテーマだけを見ると、単に今はやりの働き方改革の波にのった単なるコンサルタント(失礼しました)と思っていたのですが、さにあらず、氏の話は、自分の経験から生み出された、自分の証ともいえる、その生き様から編み出された賜物だといえるのです。自閉症の子、そしてうつ病で自殺を繰り返す妻を守りぬく中で、実践してきたやむにやまずに行ってきたものだともいえるのです。こどものことで学校に呼出され、年に何回も入退院を繰り返す妻、定まった時間しか仕事に取れなかった結果(=「残業が美徳」の風潮が残る中で・・・)だともいえるのですが、将に今必要としている働き方改革を地でいくようなものだと考えました。その中で東レの経営者まで上り詰めた彼は、私みたいな並の人間には決してまねできない、すごい才能の持ち主だと思いました。しかし、彼だからできたというのではなく、彼の中から少しでもマネできるものは真似をしてみたい衝動にとらわれましたので、講演の中から私が感じるたものをお話しさせてください。
そこで、彼の口から出たのは、至って奇をてらったようなものではなくて、「良い習慣は才能を超える」ということ=10原則(1・・・ 2効率主義 4結果主義・・・10・・・具体的な10原則について「脚注」にレジメから掲載したので参照のこと)を徹底し、部下にも繰り返し反復させるという当たり前のことを貫くこと だった。そして、倒産しかかった子会社に親会社の職員として派遣されたとき、自分はこのに骨をうずめるつもりで入って「信頼関係」を築いた話をされたが、10人派遣されてその半分は失敗したがそれらは本社の方を見て仕事をしていたという。
また、織田信長の命令型と秀吉の支援型のいずれを取られますかの会場からの質問には、どちらということはなく、その人の個性がでるもので、一生懸命ことに当たるしかないというような答えだったと記憶しているが、その後おっしゃったのは、人間関係は上下関係はなく、上司も家族も横の関係であって平等だという。
ここまで聞いて、経営は人の取り扱いというが、<*1>彼の出世してきた理由が分かるような気がした。経営は技術論に終始することが多く、彼の言っていることも含めてその経営の方法論が主体になることは違いないが、その奥深くに必須のものとして、人間関係=信頼関係がなければ何もできないということなのだろう。誤解を恐れずに言えば、人間愛がなければ経営は出来ないということかも知れない。確かに働き方改革は、突き詰めれば生産性向上の一言につきるものであるが、その前に「人」がいるから、その人の働き方を「楽」(反対語として過労死・ブラック企業)にするということだったはずであり、「人」そのものを見失ってはならない。氏の話は、人との関係の大切さを言っているように思う。
その上で、もちろん、彼の東レで働いた半生が今言われている働き方改革=生産性向上そのものであるし、ワークライフバランスそのものであるので、そこのところは氏の著書に書かれているはずなので、今から遅ればせながら読んでみたいと思った講演でした。
それにしても、残業はあまりしなかったというが、その相当の激務と思われる中で氏の子や妻を守り抜けたのは、その才能あってものであるが、その精神力は相当強いものがなければできないと思い頭が下がる。何が彼をそうさせたのかということの方が私には知りたい。
なお、後半はMRT宮崎放送の加藤沙知アナの対談形式(会場の質問と前もっての質問を交えて)で行われたが、彼女の司会が上手に氏の人間性をうまく引き出しており飽きない対談でした。
<*1> 氏が見ても、社長になれるのは、確かに数字で実績を上げた人の方がなれるというが、しかし、その人たちが粉飾決算に走った例が多いと指摘し、長期的な経営の点からみればどうなんだろうという。日産の元ゴーン会長のように、経営実績を挙げれば、それでいいのかという問題である。
脚注 Ⅰ タイムマネジメント(生産性向上)はすべての基本
1.仕事の進め方の基本(良い習慣は才能を超える)
2.効率主義 CF.時には「仕事を捨てる」=パレートの法則
3.フォローアップの徹底
4.結果主義
5.シンプル主義
6.整理整頓主義
7.常に上位者の視点
8.自己主張の明確化
9.自己研さん
10.自己中心主義 自分を大切にすることは人を大切にすること(ここは誤解される恐れがあるので説明を添えました。甲斐)