2009年
amazonより
カンヌ国際映画祭、絶賛!
『誰も知らない』『歩いても 歩いても』の是枝裕和監督が9年間大切に温めた愛の感動作。
空っぽな人形が「心」を持ってしまった――。嬉しくて切ない愛の物語。
あなたの息で、私のカラダを満たして…
古びたアパートで、持ち主である秀雄と暮らす空気人形――空っぽな、誰かの「代用品」。
ある朝、本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。
秀雄が仕事に出かけると、洋服を着て靴を履いて、街へと歩き出す。
初めて見る外の世界で、いろいろな人間とすれ違い、つながっていく空気人形。
ある日、レンタルビデオ店で働く純一と出会い、その店でアルバイトをすることに。
密かに純一に想いを寄せる空気人形だったが、
彼の心の中にどこか自分と同じ空虚感を感じてしまう――。
「空気人形」という奇妙なタイトル
実は男の性欲を満たすために造られた人形
その彼女が心を持ち、心を持ったために知る人間の優しさ愚かさ悲しさ虚しさを是枝裕和監督が独特の感性で描き出した感動作
いかにも日本映画的なもので、彼女の心を通して見える現実の姿の描写にはちょっと違和感もあるが何故か引き込まれてしまう
人間は死んだら燃やしてしまうと教えられた人形が、純一の死体を燃えるゴミとしてビニール袋に詰めて玄関に出すシーンはショッキングだった
ラストの荒ゴミとして横たわる空気人形
美しくもあり哀しくもあり・・・