平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

バックロードホーンの設計と板取り

2009-02-17 20:30:57 | スピーカー工作
 前回に予告したように、今回はFE83Eを使用したバックロードホーンの設計図と板取りを掲載します。急いで作ったので線が重なっている所などがありますが、概略は分かると思います。12ミリ厚のラワン合板、あるいはシナ合板で、45㎝×90㎝にカットして売っている板を三枚使用します→板取り図。図では側板(26.4㎝×43㎝)の二枚が不足ですが、書き込んでいない三枚目の板で取ります。東急ハンズでは、直線ワンカット50円、○穴210円なので、少ない工程で切り出すように設計すると安くなります。なお、板厚は15ミリの方が強度的に優れています。その場合、奥行きが板厚の合計分は長くなりますから板取りも変わります。

 音道の設計図はこちら。基本的に直角でのイモ継ぎですが、一カ所だけ角度を付ける所があります。この部分は音道の幅を決めるものなので、接着剤が乾くまでに数カ所のポイントで合っているかどうかのチェックが必要です。いずれにしても、接着剤での組み立ての前に仮組が必要です。

 組み立てる時は、速乾性のボンドが便利ですが、慣れていないと寸法合わせが乾燥に追いつかないので、普通の木工用ボンドの方が楽です。ボンドは余るように塗り、強く押さえて余分なボンドは濡れた布で乾燥前に拭き取ります。音道を構成するパーツを幾つかに分けて作り、片方の側板に接着して音道を決め、最後にもう一方の側板で音道を挟みます。この時は音道に隙間が出来ないように、接着した板の上に重いものを乗せるて置きます。僕は椅子代わりにしていました。

 注意するのは、スピーカに繋ぐコードを先に配線しておくことで、裏板に穴を開けてコードを通し、ボンドで塞いでおきます。ターミナルを設けても構いませんが、接点が一カ所増えるので音質的には直出しの方が優れています。コードの径は0.75平方ミリ程度が使いやすいです。ユニットを取り付ける穴は、前もって錐(キリ)で開けておいた方が、後々の作業が楽になります。ユニットを取り付ける部分の空気室は1.1リットルと少し大きめです。この部分はもう少し小さくても大丈夫です。空気室には吸音材として、グラスウールなどがあれば入れて下さい。僕は脱脂綿を1㎝厚程度で入れていますが、エージングが進むと必ずしも必要ないようです。

 スピーカーとしての性能ですが、フリーソフトで周波数特性を確認すると、低音は46ヘルツまでは出ています。ホーンが短く(1.3m程度)、開口部の開き方が小さいので量感はありませんが、予想外に下の方まで伸びています。メディアプレーヤーのグラフィックイコライザーで最低音部の2カ所を持ち上げると低音が出てきます。高域は21キロヘルツまで確認しています。今度、フリーソフトでの計測方法をレポートします。

   エフライム工房 平御幸
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