昨年の秋から東京や名古屋のUHF局で放送されたアニメ、『ガールズ&パンツァー』が大人気です。女子高生が戦車に乗って、戦いながら戦車道を通じて友情を深めるストーリー。少し乗り遅れたのですが、海外サイトで全10話(スペイン語字幕)を観られました。エヴァンゲリオン以来の大ヒット間違いなしです。
僕は基本的に萌え系は余り好きではないのですが、戦車とのコラボなら話が違います。子供の頃は戦車が大好きでした。特にドイツの5号戦車パンサー(パンター)系が大好きで、模型のくせに走りながら自動で弾を撃つ、イギリスのセンチュリオンも作ったことがあります。
『ガールズ&パンツァー』は縮めてガルパンと呼ばれています。ストーリーの中にも出てくるのですが、パンツァーがパンツと誤解される要素が満載です。児童ポルノ法とかの兼ね合いで、監督はパンチラを極力取り除いたみたいですが、制作する側はオタク向けにこっそり散りばめているようです。余程探さないと見えないようなので、子供のいる家庭でも大丈夫です。しかし、暇人が多い。
パンツァーはドイツ語で機甲、要するに戦車や装甲車の総称です。パンツァー・フォーの命令で機甲師団にゴーサイン。戦闘の始まりです。主人公の大洗女子学園は、日本の97式などの売れ残った戦車ばかりで、明らかに戦闘力が落ちます。それをカバーするのが、主人公の戦略とチームワーク。軽戦車や古い戦車を馬鹿にしていた僕ですが、戦車戦の奥の深さに脱帽です。
さて、大洗女子学園が二回戦で戦ったのは、旧ソ連の戦車を並べたプラウダ高校。ソ連共産党の機関誌を名前に持ってくるところから分かるように、ニックネームも紅茶の飲み方もロシア式です。司令塔のカチューシャ様が進軍するときに歌われる校歌がカチューシャそのまま(歌詞、対訳付き)。オールドファンなら誰でもカチューシャは知っています。
カチューシャはありふれた女性の名前ですが、第二次大戦の最中に戦場で歌われて流行した歌でもあります。日本語の歌詞では抒情歌になっていますが、もともとは戦場へ出た男を故郷で待つ女の歌です。昨年11月の試聴会で驚いたのですが、今の40歳から下の世代はロシア民謡や歌謡を習っていないようです。
ロシアと言えばカチューシャの他にも、『ヴォルガの舟歌』、『ステンカ・ラージン』、『黒い瞳』、『トロイカ』、『黒い瞳の』、『ペチカ』、『ポーリュシカポーレ』など、メロディの美しい曲が山ほどあります。少し陰気なのは北国なので仕方ありませんが。
ロシア民謡などが教育現場から駆逐されたのは、おそらくはソ連崩壊に伴う価値観の変化です。あるいは、ロシア当局から日本の教育現場に見直し要請があったのかもしれませんが。でも、赤い日教組がすんなりと受け入れたとも考えられません。日教組はロシアとの関係を築かずに、北朝鮮オンリーに走ったのでしょうか。
歌詞に含まれるイデオロギーは別として、名曲は名曲であると素直に評価される時代が来て欲しいと思います。ロシアのようにイデオロギーや政治体制に翻弄された国の中で、旧共産勢力が復活のために歌を利用することは考えられます。そういう意味では、日本は極めて中立的に、歌本来の良さを確認し合う事ができる稀有の国なのです。
ガルパンは、人殺しという汚名を着せられた戦車にも光を当てています。戦車だって好き好んで人殺しに特化したわけではありません。そのような不幸すら、戦車道として平和利用してしまう日本のアニメ。3月に再開される続編が楽しみです。
ラースツヴィターリ ヤーブラニ イ グルーシ
パプルィーリ トゥマヌイ ナドリェコーイ
ヴィハジーラ ナビェリェーグ カチューシャ
ナー ヴィソーキー ベリェク ナクルトーイ
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1441847959
参考 海外の反応 8話 対プラウダ戦
http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/20696830.html
エフライム工房 平御幸
僕は基本的に萌え系は余り好きではないのですが、戦車とのコラボなら話が違います。子供の頃は戦車が大好きでした。特にドイツの5号戦車パンサー(パンター)系が大好きで、模型のくせに走りながら自動で弾を撃つ、イギリスのセンチュリオンも作ったことがあります。
『ガールズ&パンツァー』は縮めてガルパンと呼ばれています。ストーリーの中にも出てくるのですが、パンツァーがパンツと誤解される要素が満載です。児童ポルノ法とかの兼ね合いで、監督はパンチラを極力取り除いたみたいですが、制作する側はオタク向けにこっそり散りばめているようです。余程探さないと見えないようなので、子供のいる家庭でも大丈夫です。しかし、暇人が多い。
パンツァーはドイツ語で機甲、要するに戦車や装甲車の総称です。パンツァー・フォーの命令で機甲師団にゴーサイン。戦闘の始まりです。主人公の大洗女子学園は、日本の97式などの売れ残った戦車ばかりで、明らかに戦闘力が落ちます。それをカバーするのが、主人公の戦略とチームワーク。軽戦車や古い戦車を馬鹿にしていた僕ですが、戦車戦の奥の深さに脱帽です。
さて、大洗女子学園が二回戦で戦ったのは、旧ソ連の戦車を並べたプラウダ高校。ソ連共産党の機関誌を名前に持ってくるところから分かるように、ニックネームも紅茶の飲み方もロシア式です。司令塔のカチューシャ様が進軍するときに歌われる校歌がカチューシャそのまま(歌詞、対訳付き)。オールドファンなら誰でもカチューシャは知っています。
カチューシャはありふれた女性の名前ですが、第二次大戦の最中に戦場で歌われて流行した歌でもあります。日本語の歌詞では抒情歌になっていますが、もともとは戦場へ出た男を故郷で待つ女の歌です。昨年11月の試聴会で驚いたのですが、今の40歳から下の世代はロシア民謡や歌謡を習っていないようです。
ロシアと言えばカチューシャの他にも、『ヴォルガの舟歌』、『ステンカ・ラージン』、『黒い瞳』、『トロイカ』、『黒い瞳の』、『ペチカ』、『ポーリュシカポーレ』など、メロディの美しい曲が山ほどあります。少し陰気なのは北国なので仕方ありませんが。
ロシア民謡などが教育現場から駆逐されたのは、おそらくはソ連崩壊に伴う価値観の変化です。あるいは、ロシア当局から日本の教育現場に見直し要請があったのかもしれませんが。でも、赤い日教組がすんなりと受け入れたとも考えられません。日教組はロシアとの関係を築かずに、北朝鮮オンリーに走ったのでしょうか。
歌詞に含まれるイデオロギーは別として、名曲は名曲であると素直に評価される時代が来て欲しいと思います。ロシアのようにイデオロギーや政治体制に翻弄された国の中で、旧共産勢力が復活のために歌を利用することは考えられます。そういう意味では、日本は極めて中立的に、歌本来の良さを確認し合う事ができる稀有の国なのです。
ガルパンは、人殺しという汚名を着せられた戦車にも光を当てています。戦車だって好き好んで人殺しに特化したわけではありません。そのような不幸すら、戦車道として平和利用してしまう日本のアニメ。3月に再開される続編が楽しみです。
ラースツヴィターリ ヤーブラニ イ グルーシ
パプルィーリ トゥマヌイ ナドリェコーイ
ヴィハジーラ ナビェリェーグ カチューシャ
ナー ヴィソーキー ベリェク ナクルトーイ
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1441847959
参考 海外の反応 8話 対プラウダ戦
http://blog.livedoor.jp/kaigai_no/archives/20696830.html
エフライム工房 平御幸