夜半から降り続いた雨も、チェックアウトするころには止んできました。なので、布引観音に行こうと思います。
布引観音、正式には釈尊寺は、千曲川南岸の崖の上にあり、千曲川沿いにある駐車場からは険しい山道を上る必要があります。なので、雨だったら断念しようと思っていました。
中棚荘から15分程度で布引観音の登山口に到着します。雨はほぼ止んでいます。
ここは、「牛にひかれて善光寺参り」の発祥といわれる地です。「牛にひかれて善光寺参り」はことわざか何かかと思っていましたが、そのような伝説があることは初めて知りました。
最初の階段を登ったところに、杖が置かれています。ありがたく借用します。
参道は、足元が濡れていることもあり、思った以上に厳しい道でした。山形の山寺や、香川の金刀比羅宮も険しい登りですが、道があまり整備されていない分、こちらのほうが大変です。
天気が良ければ浅間山も見えるようですが、雲が厚く今日は見えません。
転ばないように注意しながらゆっくり登ります。
ようやく観音堂が見えてきました。
さらに登り、ようやく本堂のある平らな場所に到着しました。
ここから観音堂へは、崖沿いに少し歩くことになります。
観音堂に向かう前に、御朱印をいただくため、事務所に向かいます。
あの、すいません、呼び鈴を押したいのですが。
むじむじくんという名前だそうです。
この猫は臆病で、近づくとすぐに逃げてしまいます。
御朱印帳を預けて観音堂に向かいます。
岩のトンネルを抜けると、
観音堂に到着します。
なかなかの絶景です。
下を見ると結構スリルがあります。
本堂方面。
道は険しく大変ですが、ここまで来てよかったです。
平成最後の御朱印です。
さて、登ってきた道を、滑らないようにゆっくり下り、ようやく駐車場に戻ってきました。
ここにはかつて、布引電鉄という鉄道が通っていました。1926年に開業し、わずか8年で休業、廃止となってしまった幻の鉄道です。殆ど沿線人口のないところに鉄道を通したので、慢性的に赤字で、最後は列車を運行する資金さえなくなり、勝手に運転を休止したとして免許をはく奪されるという、なぜ造られたのかが謎の鉄道ですが、その鉄道の最大の収入源が、布引観音への参拝客、この駐車場のあたりに駅があったはずです。
駐車場から、線路あとと思しき、緩やかにカーブした細い道が伸びています。その上に何やら白いものが。
にゃあにゃあ鳴きながら駆け寄ってきました。
すごく人懐っこく、きれいなので、どこかの飼い猫なのでしょう。
これだけ真っ白な猫も珍しいと思います。
この辺は民家も少なく、どこからやってきたのでしょうか。
もしかしたら、観音様の化身だったのかもしれません。
<その3に続く>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます