仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




文化庁が行った、平成19年度の「国語に関する世論調査」の結果が新聞やテレビなどで報道されていました。



(Photo with Nikon D200 Tamron SP 90mm F/2.8 Di Macro : f=90mm F3 1/125sec ISO100 RAW)
【赤い木の実】

そのなかで、最も誤った使い方をされている例として「憮然(ぶぜん)とする」という言葉があげられています。およそ7割の人が「腹を立てている様子」と答えていますが、正しい意味は「失望してぼんやりとしている様子」です。


(Photo with Nikon D200 Tamron SP 90mm F/2.8 Di Macro : f=90mm F7.1 1/60sec -1.0EV +Flash ISO100 RAW)
【ヤブコウジ】

しかし、この言葉は誤っているかも知れないけれどしっかりと市民権(?)を得ており、小説などの中でも”腹を立てている様子”の意味で使われていることがほとんどです。”失望してぼんやりしている様子”を表すには、「呆然としている」という言葉のほうがわかりやすいですね。


(Photo with Nikon D200 Tamron SP 90mm F/2.8 Di Macro : f=90mm F3.2 1/200sec -0.3EV ISO200 RAW)
【キンカンの花】

同じ調査は平成15年度にも行われており、その時には正しく理解している人の割合は16.1%で、19年度は17.1%と1ポイント上昇しています。この報告はその都度、メディアなどでも報道されていますので、多少は理解が進んでいるのではないでしょうか。


(Photo with Nikon D200 Tamron SP 90mm F/2.8 Di Macro : f=90mm F7.1 1/100sec -0.7EV +Flash ISO200 RAW)
【キンカンの花】

表題の「喧々囂々(けんけんごうごう)」については、今回の文化庁の調査にあったのかどうかはわかりませんが、「喧々諤々(けんけんがくがく)」として使われることが多く、これもよく間違われる言葉です。


(Photo with Nikon D200 Tamron SP 90mm F/2.8 Di Macro : f=90mm F5.6 1/125sec ISO200 RAW)
【葦簀と葡萄】

この言葉は「喧々囂々(けんけんごうごう)」と「侃々諤々(かんかんがくがく)」の組み合わせを誤って使っているものですが、”多くの人々が銘々勝手に発言して喧しいさま/大いに議論するさま”『大辞林』と、同じような意味ですので許されるかもしれません。


(Photo with Nikon D200 Tamron SP 90mm F/2.8 Di Macro : f=90mm F3.2 1/250sec ISO200 RAW)
【ニッコウキスゲ?】

ただ、パソコンで日本語入力をするとき、”けんけんがくがく”で文字変換をしても出てきません。”けんけんごうごう”または”かんかんがくがく”と打てばきちんと変換されますので、辞書としては正論を貫いているようです。


(Photo with Nikon D200 Tamron SP 90mm F/2.8 Di Macro : f=90mm F3.2 1/160sec -1.0EV +Flash ISO100 RAW)
【ニッコウキスゲ?】

いずれにしても、日本語の使い方や理解の仕方も徐々に変化して行ってます。若者言葉やパソコン言葉など、新しい感性の言葉も楽しいもので、それを無理に「間違っているから」と目くじら立てても仕方がないと思います。

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