浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

朝日新聞の間違い

2015-05-25 00:00:00 | 木の話題

先日、川崎の簡易宿泊所で大きな火災がありましたね。
朝日新聞デジタルに下記の記事が載っていましたが、二つの間違いがあったので抗議したくて書きます。
とは言うものの、ワタシのブログに書いたって朝日新聞は痛くも痒くもないでしょうが・・・

『新たに2人心肺停止で発見 上階客逃げ遅れか 川崎火災』

『川崎市川崎区の木造3階建て簡易宿泊所2棟が全焼した火災で、死亡した人たちは当時、火元となった「吉田屋」の上階にいたことが、捜査関係者への取材でわかった。
建材には燃えやすいベニヤの合板が使われており、火は1階から十数分で建物全体に燃え広がったことも判明。
神奈川県警は2、3階の宿泊者が逃げ遅れたとみて調べている。
これまで死亡が確認されていた5人のほかに、20日午前に新たに2人が心肺停止状態で見つかり、うち1人の死亡が確認された。
吉田屋の当夜の宿泊者名簿には44人の名前があったが、県警はこのうち1階の部屋にいた全員の無事を確認した。
死亡した人は、いずれも2階か3階の部屋にいたとみられている。』

まず一つ目の間違いは、「ベニヤの合板」と言っているところです。
合板とは、ベニヤを何層かに貼り合せてつくられたものです。
つまり、ベニヤとは単板のことなので、この記事の言葉の使い方が間違っています。
単に「合板」と書けばいいのです。

二つ目の間違いは、「建材には燃えやすいベニヤの合板が使われており」と言っているところです。
この書き方だと、建材に合板を使うと燃えやすいからダメだよ・・・と言っているように聞こえませんか?
不燃材を使わなければならない場所に、不燃材ではない建材を使ったことが問題なのです。
誤解されやすい書き方です。

えっ?!この記事を読んで誰もそんなふうに思わないって?
ワタシが細かすぎるのかな 

コメント
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