浅草の木材バカ四代

東京下町・浅草の材木屋。四代目社長日記

格子

2007-12-18 08:36:07 | 木の話題
格子に魅力を感じる今日この頃です。
古くは飛鳥時代から格子は存在していたそうですが、最近は「ルーバー」なんて言って、洋風な使い道もあり、幅広く使われています。
格子は防犯上、設置されますが、外部と内部を完全に遮断しない緩やかさが好きです。
中にいる住人は気にせずに外の気配を感じることができる。
暗い所から明るい所が見え、明るい所からは暗い所が見えづらいというハーフミラー的な効果もあり、そこには風通しと適度な光や影を感じることができます。
対人関係の苦手なワタシ(?)には、自分の周りに常に格子を付けていたいほど(笑)。
一口に「格子」といっても、いろんな格子があります。
酒屋格子、米屋格子、糸屋格子などなど、職業から見た格子。
台格子、平格子、出格子などなど、意匠から見た格子。
京格子、奈良格子、吉原格子などなど、地域の名が付いた格子。
吉原といえば我が浅草の遊郭。
昔は男と女が格子を隔てて…、いろんなドラマがあったんでしょうね~。
かたやタイの歓楽街、パッポンという町ではゴーゴーバーが有名です。
ひな壇にずらっと並んだ女を…、こちらは直接すぎて風情がありません。
あっ、すべて聞いた話ですよ、ハイ(汗)。

格子の素材は木、竹、鉄、アルミなど様々な材種で表現されています。
ワタシはやっぱり木製か竹製の格子が好きです。
月日が経って灰色に変色した木の風合いがたまりません。
今ではアルミに木目プリントシートを貼り付けた格子がありますが、ちょいといただけない。

こんな文章を書いているうちにパッポンへ…、いやいや京都の町家へ格子見物の旅に行きたくなってきました。

≪ワタシのお店:木質材料専門店 eco-moku エコモク≫
コメント
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