江別創造舎

活動コンセプト
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「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

JR駅の拡充~高砂駅開設など 2

2015年02月12日 | 歴史・文化

 国鉄当局によると、問題は駅利用が激減していることでした。

 55年に比し、59年実績は江別駅で約25%、野幌駅で約19%、大麻(おおあさ)駅で約16%の乗車数の減少がみられました。
 国鉄としては確実に収益を伴うものだけを改善の対象とするため、そのあたりの折衝がポイントとなりました
 当然、市としても重要課題として精力的に要望、折衝を重ねました。
 結果、61年11月、翌春に分割民営化を控えた国鉄側の譲歩するところとなりました。
市道鉄東線沿いの上りプラットホーム中央部に、木造平屋約60平方メートルの駅舎を建設、待望の開業にこぎつけたのでした。
なお、南口駅舎の建設費870万円のうち、500万は地元の負担となりました。

 野幌駅南口の開設に時をおかず、62年2月5日、大麻(おおあさ)駅南口が開設されました。
この南口開設は、高砂駅同様、国鉄道総局の札幌圏充実の一環として、一気に実現しました。

 大麻(おおあさ)駅は、市内国的5駅のうち、1日平均乗降客は最も多い約1万2千人でした。
そのうち、鉄南の文京地区には4大学(短大含む)、1高校、それに道立図書館、道立教育研究所、その他専門学校などが集積し、南口だけで1日約2,500人の利用者が見込まれていました。
従来、これらの人たちは国道12号と鉄道を人道橋で越え、北口に出てからさらに跨線橋で上りホームに逆戻りするなど不便を託っていたので、南口の開設は諸手を上げての歓迎となりました。

 総面積は、165平方メートル、総工事費は約6,800万円でした。
なお、総面積165平方メートルのうち、南口駅舎は約30平方メートル、残りは急行客車を利用した直営レストラン・パル・アークが開業しました。
民営化を前に国鉄の要員吸収と多角経営をねらったものでしが、都市景観を配慮し、煉瓦の塔を建てるなど、ユニークな外観が道行く人々を楽しませていました。

註:江別市総務部662-663頁.
写真:昭和61年12月開業したJR野幌駅南口
 同上書662頁掲載写真を複写し、当ブログ掲載いたしております。



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