平成元年3月、道は、国のシルバーハウジング構想を受け、「ささえあう福祉・ふれあう住まい~北海道シルバーハウジング構想」を策定しました。
道住宅都市部では、大麻(おおあさ)沢町の道営住宅の建て替え、住戸改善を計画中だったこともあり、構想の具体的取り組みとして、大麻(おおあさ)沢町を対象に、2年1月大麻(おおあさ)サンゴールドヴィラ構想がまとめられました。
すなわち、大麻(おおあさ)沢町の道営住宅の建て替えなどに際し、高齢者に優しい住環境の整備のため、住宅施策と福祉・保健施策を有機的に組み合わせることになりました。
ヴィラ構想の中に福祉ゾーンを設け、そこに江別市が在宅介護の支援などを中心とした高齢者中核センター・江別市いきいきセンターを建設することになったのです。
まず、ヴィラ構想の中の建て替えゾーンでは、昭和43-44年建設の平屋および2階建134戸の老朽道営住宅を、3~5階建計127戸の集合住宅に建て替え、うち40戸を高齢者向けとしました(その他、身体障害者向け4戸、LSA住宅1戸)。
高齢者向け住宅は、若い世代とのふれあいも配慮し、各棟に分散配置しました。
その内部は、段差の解消、手すりの設置、埋め込み浴槽の設置、ゆとりをもった開口部寸法の採用など、随所に工夫がなされることになりました。
LSA住宅1戸というのは、生活援助員(ライフサポートアドバイザー、略称LSA)の常駐棟のことです。
LSAは、高齢者からの要請に基づき、
(1)生活指導・相談と各種情報の提供
(2)安否の確認
(3)一時的な家事援助
(4)緊急時の対応
などを行いますが、LSAがいてこそ、初めて高齢者の安全かつ快適な自立生活が保障されるといって良いでしょう。
註:江別市総務部「えべつ昭和史」775-776頁.
写真:大麻(おおあさ)サンゴールドヴィラ
同上書776頁掲載写真を複写し、当ブログ掲載いたしております。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます