江別創造舎

活動コンセプト
「個が生き、個が活かされる地域(マチ)づくり」
「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

文部省指定モデルスクール~2階建て扇形校舎と3階建て円形校舎

2009年06月09日 | 歴史・文化
 昭和20年代初頭は、敗戦に伴う多くの引揚者や産業基盤の破綻による帰農者の急増により、校舎の新増築が必要になりました。
 昭和23(1948)年、新野幌小学校、江別小江別太分校、昭和24(1949)年、下の月小学校と新設が続きました。昭和27年には第一中学校の独立校舎が完成し、江別小の間借りから脱しました。昭和28(1953)年、第一中から美原中学校が分離、翌年には第三中八幡分校新設と目白押しでした。同時に、戦時中の軍需最優先で放置されていた各校の改築ラッシュも始まりました。
 昭和22年~25年12月までに、39教室、3屋内体操場、教員住宅11戸、対象は13校にのぼりました。

 新増築が続く中、特記すべき事項は、昭和27年、文部省指定モデルスクール候補校となったのは、第一中学校の2階建て扇形校舎と、昭和32年の第三小学校の3階建て円形校舎の完成です。

 第一中学校の2階建て扇形校舎と第三小学校の3階建て円形校舎は、共に地場産業である野幌煉瓦を使用したたてものであり、鉄筋コンクリートと組み合わせることにより、耐震的構造を実現しました。
 新しい建築技術により「より良い教育環境」の創出を目指しました。

 円形校舎については、江別第三小学校ホームページにて校舎内をご覧いただけます。
http://www.ebetsu-city.ed.jp/daisann-s/ennkeikousya/enkeikousya.htm

註:江別総務部「えべつ昭和史」182頁.
  江別総務部「新江別市史」517頁.
写真:上/第一中学校2階建て扇形校舎. 屋上から正面玄関と前庭を眺める。
   下/第三小学校3階建て円形校舎
  江別総務部「江別昭和史」182頁掲載写真を複写掲載いたしております。

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