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昭和63年6月、道では、早苗別川の河川改修を行うにあたり、江別ホタルの会(会長・高橋行雄)の要請を受け、早苗別川上流の3.7kmをカワニナ(ホタルの餌)などの繁殖に支障のないホタル護岸工法を採用することになりました。
川底をそれまでの1~2.5mの掘り込みを造成、掘り込みの両側を木坑で囲み、川底には石を敷くなど、極力コンクリートブロックの使用を抑えた環境保全工法です。
道内では、札幌の鴨々川の一部で用いられていますが、3.7kmという大規模な適用例は初のケースとなりました。
江別ホタルの会では、治水とホタルの生息が両立する潤いのある水辺の保全のため、長い間、地道な運動を続けてきました。
その主張は、地域総合治水計画でいうところの都市における川の復権の延長上にあり、ホタルの川の実現は、今日の都市問題に対する一つの大きな試みとして注目されるところでした。
50年代後半以降、石狩川本・支流の河川改修がかなりの程度進みました。
しかも、川の復権という新しい視座の導入をも加え、治水と都市、川と都市に一つの時代を迎えようとしています。
註:江別市総務部「えべつ昭和史」712-713頁.
写真:全長3.7km早苗別川上流のホタルの川
同上書713頁掲載写真を複写し、当ブログ掲載いたしております。
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