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コタツ評論

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ジタンの頭突き

2006-07-14 00:26:12 | ノンジャンル
マテラッツィは何語でジタンを罵ったのだろう?
ジタンはTVインタビューで、少年ファンたちに謝罪し、しかし後悔はしていない、といったそうだ。大人なら理解できるはず、が言外か。たかがサッカー選手なのに、このレトリック! 日本の外務委員会にゼシ欲しい人材である。政治や外交とは、したがって戦争も、まず言葉ありきなのだ。つねにマークする相手のユニホームを引っ張り続け、罵倒を浴びせ続ける粘着に、イタリアの守備の凄さの一端を垣間見た気がする。専守防衛とは、相手を挑発して暴発させ、退場させるような、こうした地道な努力と技術の積み重ねなのだ。換言すれば、平和とは、戦争をしないという強い意志の下、戦争の一歩手前まで、対手を叩きのめす政治外交を尽くすということか。対手を叩きのめす実力があってこそ、はじめて妥協が有効に作用する。罵倒があるから美辞麗句が生きる。マテラッツィもジタンのサッカーについてマイクを向けられれば、偉大な選手と試合できたことを誇りに思う、と心からいうだろう。ところで、ジタンとマテラッツィは何語でやりとりしたんだ? どうして金正日に朝鮮語で話しかける外交官や議員が一人もいないのだろう。かつて、国際的な仕事をする日本人は、露華鮮の言葉に通じていなければならなかった。6カ国協議とは露華鮮であり、日本が位置する極東の国際社会である。この時節に、小学校から英語教育をはじめるという。ああもうね、パパはなんだかわからない。

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