1. 小池 ゆりこ (64) 2,912,628 無所属
2. 増田 ひろや (64)1,793,453 無所属
3. 鳥越 俊太郎 (76) 1,346,103 無所属
4. 上杉 隆 (48)179,631 無所属
5. 桜井 誠 (44)114,171 無所属
アメリカ大統領選において、トランプやサンダースが民主・共和両党の垣根を越えて、支持・不支持を集めたように、今回の都知事選でも上位5人をはじめ、候補者全員が既成政党には属さない「無所属」だった。
もちろん、増田ひろやを自公が推薦、鳥越俊太郎を野党4党の統一候補としたわけだが、そんな「与野党対決」を鎧袖一触するかのように、小池ゆりこが100万票を越える大差をつけて勝利した。その結果から明らかなのは、政党政治がもはや終焉に向かっているということではないか。
自民党本部や都連に何の相談もなく、いきなり都知事選出馬を発表した小池の「自民党離れ」作戦が功を奏して、自民党支持者や民進党支持者のみならず、日本共産党支持者層まで取り込んだのをみれば、少なくとも、「支持政党なし」が政党支持者にも拡大していることを認めざるを得ないだろう。
もうひとつ、注目すべきは年齢である。老醜を晒した鳥越の姿に、長年、与野党と保守革新を分かたず、有力な投票基盤であった高齢者層の退潮が重なる。日本の政治の未来が40代の上杉隆や桜井誠にあること、これもまた認めざるを得ないだろう。
今回の小池圧勝という選挙民の投票行動にいちばん驚愕し、恐怖しているのはやはり自民党だろう。上杉隆や桜井誠らがつくる政党や政治団体と自民党が政策協定を結んだり、彼ら自身がいずれ自民党入りすることもあり得るだろう。
インターネット投票ができるようになれば、彼らの得票率は一ケタ繰り上がるかもしれない。60代以上のスマホ普及率はわずか38%に過ぎないのだ。世代交代のうねりは静かに近づいているはずなのである。
以上、是非もなし。
(敬称略)