コタツ評論

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追悼 デビット・キャラダイン

2010-02-03 01:12:00 | レンタルDVD映画


『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ』は、最近亡くなったデビット・キャラダインの最後の映画でした。ちょっと見にはわからない役というのが、リスペクトされていた証拠なのです。若い頃は、ハンサムと人気では、弟のキース・キャラダインに負けていましたが、老いて渋くなってからは余人をもって代え難い俳優になりました。下は、「ウディ・ガスリー わが心の旅」のスチールでしょうか。


(敬称略)

アドレナリン2 ハイボルテージ

2010-02-03 00:51:00 | レンタルDVD映画


アドレナリン2 ハイボルテージ
http://heartattack507.blog84.fc2.com/blog-entry-1701.html

荒唐無稽といえば、少しは実があるのかと誤解されるだろう。バカバカしいといえば、バカバカしいとはもう少し真面目なことだと叱られるだろう。マンガや劇画やコミックといえば、かなり褒めすぎになるだろうから、マンガや劇画やコミックファンは怒り出すだろう。ベルイマンタルコフスキーの映画と、コレが同じ映画というジャンルに入ることが信じられない人は、私の友人である。コレに比べれば、型破りと評されるクエンティン・タランティーノ作品は、インテリ臭くて鼻をつまみたくなるという人は、私の兄弟である。気晴らしにもってこいのB級アクション映画という人は、私の水虫である。評論や批評の対象外であるのはもちろん、感想さえ口にする気にならないという人は、私の肩口に散る白い切片である。現在、フジテレビ系列で開局50周年記念ドラマとして放映されている山崎豊子原作連続ドラマ「不毛地帯」を「フケ地帯」と読んでいる人は、私の同志である。現代を代表するアクションスターの一人であるジェイソン・ステイサムは、いつから現代を代表するAV業界のカリスマの一人である村西とおるに弟子入りしたのかと首を捻った人は、私の弟子である。何とか語るに落ちないよう苦心して書いているのに、さっぱりわからんと匙を投げた人は、私の敵である。匙を投げたいのは、私の方である。しかし、断然、お勧めなのである。これも映画なのである。まだ観てないが、「アバター」なんぞに、アメリカを重ねて意味や解釈をくわえて喜んでいるような、とっちゃん坊やにはとうていわかるまいマイマイマイ、マイム、チャッチャッチャ! 映画をわかるなんて、なんて物欲しげなんだろうと思った人は、私の師である。下らないだけの映画だと思った人は、私の盲目の恋人である。あの素晴らしく変痴気な東洋女(バイ・リン)を見逃しているのだから。

(敬称略)