コタツ評論

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だんだんからつばさへ

2009-04-04 23:30:00 | ノンジャンル
「だんだん」というのが終わって「つばさ」がはじまって、「ちりちとてちん」以来の「朝ドラ」視聴が始まりそうだ。「だんだん」はたまにちらっと観たが、このドラマに限らず、京都の描きかたや偽の京都弁がどうも馴染めない。京都という街や京都人には別に含むところはないのだが、メディアを通した「悠久の都」「伝統の美」といったイメージが気に入らないのだ。

昔、ある大手週刊誌が京都で巻頭グラビア特集を組んだとき、凄い記事が載ったことがある。もう20年以上前だろうか。タイトルは「京都迷宮案内」だったかな、不気味な写真ばかり載せて、「京都とはようするに管理売春で食っている街である」「京都ほど在日朝鮮人や被差別部落民を差別する街はない」といった「京都案内」を書いたのである。よくまあ、こんな企画が通ったものだとびっくりしたが、一種痛快でもあった。

今度のご当地は、「小江戸・川越」である。川越には毎日のように通った時期があるので、多少知っているが、京都に比べたら…、比べる人がいないくらいの処である。名所らしき処や老舗らしき店があったかしらん、と小一時間考え込んでしまった。一度行けば充分と思ったが、きっとよいところがあるのだろう。ドラマの中で紹介してくれるとありがたい。

で、川越の老舗の和菓子や一家を舞台にした「つばさ」。よくある設定ですが、多部未華子ちゃんが可愛いですね。高畑淳子さんが大きいですね。顔が、いや演技が。中村梅雀さんが巧くて可笑しいですね。吉行和子さんが気の毒ですね。この人だけがちょっと無理目。昨朝は西条秀樹が出ていました。どうなるんでしょうか。ちょっと期待しています。

(敬称略)