西武線は動かず、今日もお休み。幹線道路は渋滞。私の住む町は、埼玉の
第1グループになっていて、6:20~10:00 16:50~20:30 の間、計画停電のはずだが、この通り通電している。NHKTVニュースによれば、当面、需要に応じられるため6:20~は中止になっている模様。16:50~になるかもしれない。節電や停電に協力するのはやぶさかではないが、冷蔵庫や冷凍庫が止まるのは痛い。
変わるべきなのかもしれない。90年代の「失われた10年」から「リーマンショック」を経て、「少子高齢化」を背景に、経済成長と「GDP神話」が疑問視されるなかで、かねてから、「
日本鎖国論」や「
ダウンサイジング」といった議論が出てきている。内輪でやりくりしよう、少しくらい貧乏でも、モノやカネだけではない豊かさをめざそうという考えだ。
東北太平洋大地震の津波被害による福島第2第3原発の「廃炉」から起きた電力不足を契機に、はからずも日本経済は「計画停電」という「軽量化」へ転換を迫られることになった。それが直ちに、日本経済の「縮小化」ではないところは、「激甚災害」に指定された被災地復旧のため、数十兆円もの莫大な財政出動が予測されるからだ。
被災地復旧は公共事業費として、政府財政をさらに圧迫するが、GDPにはカウントされる。とっくに政争の具(愚?)となった「子ども手当」などフローの支援策は廃止して、緊急かつ中期のストックに予算配分されるべきだろう。ストックとフロー、それぞれの予算配分を調整連動させる中期の経済政策が必要とされるため、自公を含めた大連立か、自公を入れた挙国一致内閣か、政界再編は避けられまい。
安全保障面も、とりあえず心配ないように思う。世界各国は、これほど甚大な被害に遭いながら、日本国民が黙々と事態に対処し、けっして
モラルハザードを起こさないことに驚嘆している。そんな国民を相手に戦争するのは厄介に違いない、という畏怖につながるものだからだ。もちろん、原発それ自身が安全保障の重大な危機要素であることは、今回の福島原発の事故であらためて思い知らされたわけだが、それは原発を稼働する諸国お互い様でもある。