えーかげんなヤツじゃケー

いつ飽きるかわからんけどできるところまで

夏の天の川

2016-05-05 16:45:11 | 写真
快晴が続く今回のゴールデンウィークですがいよいよ下弦の月が細くなってきました。今日5月4日の夜は月の出時刻が午前4時過ぎとなりさそり座のアンタレスの南中時刻が午前2時ころで明け方になるほど今回のメイン天の川が頭上高く昇ることになります。撮影場所である皇座山へ到着したのは23時30分ころ既に3台の本格的な赤道儀と口径の大きな望遠鏡による撮影がされていました。
西日本では前日の雨が降ったあと低気圧経過後の風が強くなって暴風警報が出ている状態でここ皇座山も室津半島の先にあるので風が強く場所です、低気圧が遠ざかるに従って風も収まるとの想定でしての出発したのですが現地では若干収まってはいましたがまだまだ強風が吹いていたままでした。結局撮影を終えた朝方午前4時まで吹いていました。


現地に到着後の一枚

昇り始めた天の川いて座付近

一番明るいのが火星、その直ぐ下がさそり座1等星アンタレス、左の明るいのが土星です。明るい星が集まったさそり座頭部そしていて座の中心部分の散光星雲や散開星団そして暗黒星雲が入り乱れた銀河中心が双眼鏡でもとても綺麗に見えます
2016年5月4日 23h48m57s
NikonDf NIKKORーO・C Auto 35mm f2
177秒×5フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:1600
スカイメモRで自動追尾






立ち上がったさそり

ほぼ同じ構図ですが南西の空に立ち上がったさそりが見えるように尻尾まで入れた構図です
2016年5月4日 24h15m24s
NikonDf NIKKORーO・C Auto 35mm f2
177秒×4フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:1600
スカイメモRで自動追尾






さそり座からいて座の天の川

28mm広角レンズでさそり座からいて座わし座までのエリアです天の川の中心部分というのが分かるような気がします
2016年5月4日 23h48m57s
NikonDf NIKKOR 28mm f2.8
177秒×5フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:1600
スカイメモRで自動追尾





いて座からわし座の天の川

2016年5月4日 23h43m54s
NikonDf NIKKOR28mm f2.8
177秒×8フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:1600
スカイメモRで自動追尾






中望遠レンズでアップしました

アンタレスとその周辺

この領域は天の川から少し外れるのですが赤、青、黄色とカラフルな光が入り乱れた場所として多く撮影される場所です
2016年5月4日 26h18m14s
NikonDf AF-S NIKKOR 85mm f1.8G
177秒×6フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:1600
スカイメモRで自動追尾




南斗六星とM8干潟星雲とM20三烈星雲

北の大きな北斗七星に対して南のいて座にある六つの星による南斗六星です
2016年5月4日 26h43m04s
NikonDf AF-S NIKKOR 85mm f1.8G
177秒×5フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:1600
スカイメモRで自動追尾






最後は200mm望遠による拡大撮影です。風が時々強く吹いてカメラが揺らされる状態で点像になっていない部分もありました

アンタレス周辺

もう少しカメラを上に向けたかったです
2016年5月4日 27h27m12s
NikonDf AF NIKKOR 80-200mm(200mm) f2.8D
118秒×7フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:3200 高感度ノイズ低減:弱め
スカイメモRで自動追尾





M8とM20

2016年5月4日 26h08m49s
NikonDf AF NIKKOR 80-200mm(200mm) f2.8D
118秒×7フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:3200 高感度ノイズ低減:弱め
スカイメモRで自動追尾




さそり座の胴体

このエリアは双眼鏡では宝石箱のように見えるエリアであちこちに散開星団が見えます、真ん中上部分に2つ並んだ2等星が綺麗に見えその下には小さな散開星団。写真を撮ってみるともっといろいろな小さな星団や赤い星雲も写っていました。
2016年5月4日 27h43m02s
NikonDf AF NIKKOR 80-200mm(200mm) f2.8D
118秒×2フレームステライメージでコンポジット  絞り:f5.6 ISO:3200 高感度ノイズ低減:弱め
スカイメモRで自動追尾




撮影を終えて車を走らせていた海岸線でうっすらとオレンジ色に変わろうとしている東の空の瀬戸内の島々の山の上から黄金色に輝く細いつきがとても綺麗でした。
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春の銀河系外星雲

2016-05-04 09:35:27 | 写真
今年のゴールデンウィークは例年に無く好天が連続しています。連休前半は下弦の月なのでせいぜい深夜0時までしか撮影できなかったのですが好天とこの時期特有の低湿度で夜露の心配も無く順調に次々とりたかった春の銀河系外星雲を撮影できました。朝方には夏の代表星座が目白押しで天の川を狙ったり散光星雲の宝庫なので赤い星雲を撮影したりとあちこちにカメラと望遠鏡を向けてみたいです、これからの月齢は新月に向かうのでもっと多くの時間撮影できそうですが今度は快晴の天気が続かないかもしれません。




日が沈んだ頃にはほぼ南中している春の銀河系星雲の代表おおぐま座のM81とM82
対象が大きいので最小限のトリミングにしています
下の大きいのがM81(7.0等)、上がM82(8.2等)、左下がNGC3077
2016年5月1日 20h22m26s
NikonDf イプシロン160 fl:530mm f:3.3
177秒×9フレームステライメージでコンポジット ISO:1600 W/B:400k トリミングあり






M97(9.9等) おおぐま座の惑星状星雲その形が鳥のふくろうに見えることから別名ふくろう星雲と呼ばれています銀河系内にあるこの星雲は緑掛かった青色に輝いています
右上がM108(9.9等)これはM82に似た渦巻銀河です

2016年5月1日 21h53m21s
NikonDf イプシロン160 fl:530mm f:3.3
177秒×4フレームステライメージでコンポジット ISO:1600 W/B:400k トリミングあり







M109(9.8等)です、直ぐ近くの明るい星は北斗七星ひしゃくの升の底部分のγ星(2.4等)です

2016年5月1日 21h26m47s
NikonDf イプシロン160 fl:530mm f:3.3
177秒×8フレームステライメージでコンポジット ISO:1600 W/B:400k トリミングあり






おおぐま座のとなりのりょうけん座のM106(8.3等)です
直ぐ右にあるのはNGC4248(12.4等)、右上にあるのはNGC4220(11.3等)
少し離れて右側にある小さなエッジオンタイプ銀河はNGC4217(12.1等)です銀河を真横から見た形です

2016年5月1日 20h54m34s
NikonDf イプシロン160 fl:530mm f:3.3
177秒×8フレームステライメージでコンポジット ISO:1600 W/B:400k トリミングあり






今度は南天のある珍しい銀河です、小さい星雲なのでトリミングで拡大しています。
おとめ座の南にあるからす座にある接触銀河(別名アンテナ銀河)NGC4038とNGC4039の二つの銀河がぶつかり合っている姿です、ハッブルなんかの高精細の写真では良く紹介されています。
近くにはおとめ座のM104ソンブレロ星雲やNGC5128電波星雲、オメガ星団などがあります

2016年5月1日 22h48m47s
NikonDf イプシロン160 fl:530mm f:3.3
177秒×8フレームステライメージでコンポジット ISO:1600 W/B:400k トリミングで拡大






エッジオン方銀河の代表格かみのけ座のNGC4565(9.5等)です、視直径が15.8′×2.1′と非常に細長い銀河で真横からの眺めている形ですので真ん中に細い暗黒星雲が見えます。右側の小さなのがNGC4565A(13.5等)、右に遠く離れているのがNGC4494(10.9等)

2016年5月1日 22h10m06s
NikonDf イプシロン160 fl:530mm f:3.3
177秒×10フレームステライメージでコンポジット ISO:1600 W/B:400k トリミングあり






最後はおとめ座銀河団の最も賑やかなところでマルカリアンの銀河鎖と呼ばれるエリアです
ぱっと見だけでも10数個もの銀河を見つけられます
真ん中ボーっと3つの丸い形の大きな星雲の右からM84(9.2等)、左へM86(8.9等)、左に2つ並んでいるのがNGC4435(11.9等)下がんGC4438(10.9等)、左下の大きな丸い星雲がm87(8.6等)そのほかいっぱい見えます。この方角はどこへ向けても名前も付いていないような小さな銀河系外星雲を写すことが出来ます。

2016年5月1日 23h18m54s
NikonDf イプシロン160 fl:530mm f:3.3
177秒×8フレームステライメージでコンポジット ISO:1600 W/B:400k トリミングあり

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最近では珍しく好天が続きます

2016-05-02 08:06:03 | 写真
前回絶好に好天で大変満足する撮影が出来たのですが翌日もまたその翌日も最高の撮影日和でした。大陸から張り出した高気圧が居座ったのが原因ですがこれほど雲もなくPM2.5もほとんど無い快晴は年に一回あるか無いかです。次回も同じく皇座山での撮影でしたが今回は天文屋意外にキャンプをしているグループがいました。夜にはコールマンのホワイトガソリンのランタンを光々と眩しく照らすかと思ったら意外にもほのかな灯りの薄暗いキャンプで私達は助かりました。逆にキャンパーが21時には就寝していた中私たちの会話がうるさかったでしょう(どうもすみませんでした)
今回の天文屋は私とあとお二方でこちら同士はお知り合いのようでした。
順調に撮影が進み日頃あれが撮りたいこれが撮りたいと思っていた春の銀河を順番に撮影を終え、いよいよまず最初に赤くそして輝く火星が低空のモヤを通して明るく見えて次に夏の星座の代表さそり座のアンタレスが昇ってきます。火星が接近中のため大変明るくアンタレスがあれっ?て思うほど小さく感じます。すぐ左下にはこれもちょっと地味に輝く土星も昇ってきます。火星アンタレス土星で二等辺三角形が出来ています。久しぶりに東の方角を眺めた人はきっとあんな形の星座あったっけって思うことでしょう。
深夜23時に近くなってすっかりさそり座も全景を覗かせるはずがなんだか胴体より下がはっきりしないのでおかしいと思ったら四国の海岸線の灯りがぼーっと薄れていました。海霧?それともこっちが山霧?これまで空気が乾燥していたので車のフロントガラスも夜露が降りない状態だったのが段々と濡れてきたところを考えると霧が出てきたようでした。ここ皇座山は霧に急激に覆われやすい所で一気にシャワーを浴びるほど濡れてしまうのでこの日は急いで23時半には撤収しました

追伸
この日日が暮れて望遠鏡の極軸を合わせようとしゃがんで極軸望遠鏡を覗いていると何度も耳の後ろ髪辺りに枯れ草のような物が当たる感じがして覗き込みながら手で払っていました、その内収まったのですが今度は本体の望遠鏡を対象の方角に振ろうとした瞬間左手甲の上ににょろにょろな影が見え何かが触る感触が❗️ゾー~何かの虫が手に乗っている♪───O(≧∇≦)O────♪
思いっきり手を振って払い落とした時に望遠鏡に当たって小さな切り傷が(¬_¬)
急いでティッシュで血を拭きながらライトで何だったか探すと体長12センチくらいのムカデ(>_>) その後ゆっくりと草むらに這って行きました。刺されると激痛な足が赤いムカデでなくて良かったけど刺されないで良かったです。
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固定撮影と追尾撮影による昇るさそり座

2016-05-01 10:53:45 | 写真
夏の代表的な星座であるさそり座の写真です。
皇座山は空が十分に暗い場所なのですが遠く四国の山に掛かった雲とその下にあるアルカリ電灯でしょうか黄色い光害が目立ちます
この二枚の写真は撮影時間が空いているので厳密な比較にはなりませんが一番簡単な三脚固定撮影と赤道儀による追尾撮影を比べてみます。
三脚固定でもステライメージの星を基準にした位置決め合成で点像までではありませんが最小限の星の流れで表現できました。赤道儀に載せての撮影ではさすがに点像に写りますのでよりシャープ感はありますし露出時間も延ばせるのでより淡い部分も浮かびかがります。お手軽なのは三脚固定撮影で道具がほとんど要りません。比較明合成で星の軌跡を写してもいいしこのように赤道儀での撮影風もいいです。


三脚に固定しての撮影です
2016年4月29日 22h52m01s
NikonDf NIKKOR-P・C Auto 35mm f2
19秒×10フレームステライメージで星に合わせてコンポジット合成  絞り:4 ISO:6400 W/B:4000k





赤道儀の載せての撮影です
2016年4月29日 24h02m00s
NikonDf NIKKOR-P・C Auto 35mm f2
177秒+81秒ステライメージでコンポジット合成  絞り:5.6 ISO:1600 W/B:4000k

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