200mm望遠レンズによる春の銀河から夏の天の川です
昔のフィルムサイズである35mmカメラの焦点距離200mmと言えばフィルム時代で
は超までは言わないけど望遠レンズとしては長い部類で一番ポピュラーな焦点距離でした
そんな200mmレンズによる春の銀河を撮影しました、これくらいの長さになると赤道
儀の追尾エラーが目立ってきて過去の撮影では失敗が続いていました、そのため結構しっ
かりと基本に沿ってバランスを取りクランプもしっかり絞めて僅かな風も影響を受けるの
で風のない夜の撮影となります
今回は絞りを開放にしてISOも高く上げてなるべく露出時間を短縮して追尾エラーを抑
えてみました
でも結果開放絞りによる周辺減光が目立ってしまいこれを補正するに苦労しました、フラッ
トフレームを取ってコンポジットもしましたがなかなかうまくいきませんやっぱりF5.6
辺りまで絞って周辺減光が無い画像にするのが一番なのかもしれません
まず最初はおおぐま座のM81とM82です
この二つの銀河はすぐ隣に位置して同一画面に収めることが出来ます
いまから何十年前になるますでしょうか高校生の時代にアサヒペンタックSPに200m
mF4.0の望遠レンズに白黒フィルムのトライXでタカハシのポータブル赤道儀である
P型赤道儀の載せて当時に自動と言うものはなく望遠鏡のアイピースに十字線を張って星
をそれに合わせてチビチビと手で微動ハンドルを回す手動ガイドと言う追尾方法で撮った
M81とM82を生まれて初めて「天文と気象」という天文雑誌に投稿して入選したとい
う思い出があります
2024/5/9 21h08m16s
NikonZ6 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf2.8 30s×17フレーム ISO3200 ダークフレーム×7 フラットフレーム×6
スカイメモRで追尾
トリミング
やっぱり対象が小さいためトリミングで大きくしないとダメですね、たしか投稿した時も
自家現像しましたが星雲を大きくトリミングで切り取ってこれより大きくした覚えがあり
ます
M51(りょうけん座)
望遠鏡では明るいので写りが良いですが望遠レンズでは小さいので目立ちません、フィル
ム時代はこんな写真でも満足していました
2024/5/9 21h48m28s
NikonZ6 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf2.8 30s×16フレーム ISO3200 ダークフレーム×7 フラットフレーム×6
スカイメモRで追尾
トリミング
M83(うみへび座)
南の空低空なので撮影フレーム数を多くしてみました
2024/5/9 22h42m09s
NikonZ6 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf2.8 30s×27フレーム ISO3200 ダークフレーム×7 フラットフレーム×6
スカイメモRで追尾
トリミング
マルカニアンチェーン(おとめ座)
2024/5/9 22h23m18s
NikonZ6 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf2.8 30s×14フレーム ISO3200 ダークフレーム×7 フラットフレーム×6
スカイメモRで追尾
少しトリミングしています
更にトリミングしました
深夜になってさそり座も高く見えてきたのでさそり座の頭部を撮影しました
望遠ズームレンズなので焦点距離を変えてみました
さそり座頭部(102mm)
2024/5/9 24h20m39s
NikonZ6 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(102mm)
絞りf2.8 30s×14フレーム ISO1600 ダークフレーム×4
スカイメモRで追尾
さそり座頭部(135mm)
2024/5/9 24h20m39s
NikonZ6 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(135mm)
絞りf2.8 30s×16フレーム ISO1600 ダークフレーム×3 フラットフレーム×5
スカイメモRで追尾
さそり座頭部(200mm)
2024/5/9 23h18m45s
NikonZ6 AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR(200mm)
絞りf2.8 30s×25フレーム ISO1600 ダークフレーム×6 フラットフレーム×7
スカイメモRで追尾
今回昔から望遠レンズとしてなじみのある焦点距離200mmで銀河星雲を撮りました今
のデジタルの時代になってさすがに非力さは否めませんが望遠天体写真の基本構成である
ので対象を選べばもっといろいろな面白い写真が撮れると思います
また使用した望遠ズームレンズは蛍石を使用して開放から大変シャープな像で色収差もほ
ぼ無くフィルム時代には無かった高性能のレンズでしたがどうしても周辺減光は抑えるこ
とが出来なかったので今後いろいろな対策を考えてみます
さらに、今回の全般の写真ではなぜなのか赤色のカブリが全コマで見られました、これを
補正するのに大変時間と労力を必要としましたまさか太陽のフレアによる磁気嵐で低緯度
オーロラによる影響で目に見えない赤い空だったのでしょうか?まさかまさかでしょう撮
影日が9日で地球各地で低緯度オーロラが騒がれたのが12日以降ですので
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