今朝の産経新聞のトップは、藤井七段の話題でした。
昨日6月4日、第91期ヒューリック杯棋聖戦」の決勝トーナメント挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠に勝ち、渡辺明棋聖への挑戦権を獲得しました。
やった~!!
武漢肺炎とデスロードマップ・ウィズコロナ小池の「トーキョーアラート(なんじゃそりゃ?)」のおかげで、暗い話題ばかり多い昨今に、久々の明るい話題です。
一日 AmebaTV にかじりついて見ていたので本当に疲れました。
振り駒で後手番となった藤井七段。
悪い予感です。
永瀬二冠は、絶対すごい事前研究の手を仕掛けてくるはずですから、苦戦が予想できたところだからです。
予想通り、永瀬二冠は藤井七段の勝率の良くない「相掛かり戦法」を採用し、ほとんど時間を消費せず、藤井七段が押される展開で後半戦に突入します。
タイトル保持者の強さは、この優勢を維持したまま押し切るところにあるので、今日はやっぱり無理かなと半分あきらめていたのですが、やはり、永瀬2冠も人間なんだなぁと思わせる瞬間が。
永瀬二冠
藤井七段の放った勝負手(AIは第一候補にあげていたのですが、人間には考えつかなかったのでしょう)を予想していなかったとして、1時間以上長考し持ち時間を減らしたうえ、その後、緩手が出だしたのです。
この一瞬のスキを逃さないのが、藤井七段の強さだといつも思います。そこからは、一気の攻めで勝負を決めました。
面白かったのが、最後はふたりとも将棋に熱中するあまり、ノーマスクで殴りあう(もちろん盤上で)状況となったことでした。
まさか、素人のマラソン大会じゃあるまいし、マスクかけて真剣勝負なんかできないですよね。
これで藤井七段は、8日開幕の五番勝負に17歳10カ月と20日で出場することとなり、屋敷伸之九段が持つタイトル挑戦の最年少記録を4日上回り、31年ぶりに更新したそうです。
藤井七段は棋聖戦五番勝負で、これまた屋敷九段が持つタイトル獲得の最年少記録(18歳6カ月)の更新に挑むことになります。
初戦は6月8日。楽しみです。